ビットコインゴールド(BitcoinGold/BTG)の特徴・詳細とは?

ビットコインゴールド(BitcoinGold/BTG)の最新価格・相場・チャート・評価


ビットコインゴールド(BitcoinGold/BTG)の特徴・詳細とは?

BitcoinGold(ビットコインゴールド/BTG)は2017年10月に行われたビットコインのハードフォークにより分裂して生まれた仮想通貨です。ビットコインゴールドが最も懸念したのはハッシュレートの集中化でした。

ハッシュレートとは、1秒間の内に送金・取引・決済などで発生するトランザクションの処理(マイニング)のために世界中で行われる計算回数です。仮想通貨は前もって設定されている暗号によって暗号化されています。マイニングとは、その暗号を一旦計算によって解読しているわけです。

2018年12月現在のビットコインのハッシュレートは35~40EH(エクサハッシュレート)/秒です。1秒間に3,500京(けい)から4,000京もの計算が行われていることになります。1京は1兆の1万倍になります。

またハッシュレートの世界中で行われる計算回数という考え方に対し、1台のマシンが行う計算回数のことをハッシュパワーということがあります。ハッシュレートの変動に大きく影響を与えたのはASICの開発です。ASICは特定の作業を行わせることに適しています。一方で開発費が高いというデメリットを抱えており、以前はそれほど注目を集めませんでした。

しかし中国を拠点にした企業ビットマインがASICを開発、これによりビットコインのマイニング競争が激化していきます。高額なASICのマシンを揃えられるマイニング企業がハッシュレートを増やしていきました。

ハッシュレートの寡占状況から脱するために誕生した仮想通貨

2018年12月現在のビットコインのハッシュレート分布は、BTC.com、アントプール、スラッシュプール、F2プールの4社だけで51%を超えています。ビットコインを始めとする仮想通貨の多くは、ブロックチェーンによって構成されています。
ブロックチェーンの特徴は改ざんされにくいことですが、論理的には過半数のマイナーが手を組むことで本格的な改ざんが可能になります。

また特定のマイニングプールにハッシュレート分布が偏っているということは、特定の企業や地域にビットコインが偏るということを意味します。ビットコインの理念である分散化とは反してしまいます。

ビットコインゴールドはそのような特定数社によるハッシュレートの寡占状況から脱するために誕生した仮想通貨です。

ビットコインとビットコインゴールドの違い

Bitcoinとの違い

ビットコインとビットコインゴールドの最も異なる点はハッシュアルゴリズムです。ビットコインが採用しているハッシュアルゴリズムはSHA-256というハッシュ関数です。このハッシュ関数は現在でも使われている優秀な関数ですが、シンプルでASICによってマイニングが可能です。

そこでビットコインゴールドではSHA-256ではなくEquihashというハッシュ関数を採用しました。
Equihashの特徴はGPUでもマイニングが可能となっていることです。これによりビットコインよりは多くの人にビットコインゴールドのマイニングを挑戦することが可能です。

ただし2018年5月に発表されたAntminerZ9miniによりASICを利用したEquihashのマイニングは可能となりました。

更にビットコインとビットコインゴールドとでは、マイニングの難易度調整の頻度があります。
ビットコインでは2週間に1度しか難易度調整が行われませんが、ビットコインゴールドでは毎週難易度調整が行われています。

ビットコインやビットコインゴールドではPoW(プルーフ・オブ・ワークス)というマイニング方式を採用しています。このマイニング方式では、最も早く暗号解読に成功した人しか報酬を得ることができません。
そのためPoWは電気代の消費が多いと言われており問題視されています。
毎週難易度が調整されることで出来るだけ多くの人にビットコインゴールドを分配するという仕組みになっています。

更にビットコインゴールドには、リプレイプロテクション機能が搭載されています。
リプレイプロテクションとは、ハードフォークの時に分裂元となる仮想通貨のブロックチェーンと分裂により新しく誕生した仮想通貨のブロックチェーンを見分けるための機能です。

The DAOハッキング事件

リプレイプロテクションの必要性がはっきりしたのは、2016年6月に発生したザ・ダオのハッキング事件です。

ザ・ダオは、イーサリアムのスマートコントラクトを使い投資を行うというものでした。元々注目度が高く、ICOでも当時の最高額である約150億円を調達しています。
このザ・ダオにはsplitという資金を移動させる機能が搭載されていました。
ハッカーはsplitに資金移動を繰り返す不正コードを組み込み、自分の所有しているイーサリアムだけではなく内部に保管されている全てのイーサリアムを自分のものにしようとしたのです。
ホワイトハッカーの手により全額盗まれる最悪の事態は避けられましたが、それでも約360万ETHが盗まれています。
ハードフォークでも、ザ・ダオと似たような手口でハッキングが可能だと見られています。ハードフォーク直後のブロックチェーンでは、分裂元と新規誕生の2本のブロックチェーンに大きな差が存在しません。

そのため一方のブロックチェーンのトランザクションが、もう一方のブロックチェーンでもトランザクションが有効になってしまいます。
ビットコインゴールドでは、分裂前と新規誕生のブロックチェーンを見分けるためにオプトインリプレイプロテクションという機能を搭載しています。
これは事前に少量の仮想通貨を事前に送金しておくことで送金履歴をつくり、2本のブロックチェーンの違いを前もってつくっておくという方法になります。

プレマイニング

プレマイニングとは、不特定多数のマイナーに対してネットワークが公開されマイニングが可能になる前に開発者などの関係者などによって行われるマイニングのことです。
主な目的はマイニング難易度の調整ですが、一方で特定人物の手に仮想通貨が渡ることが問題視されています。
ビットコインゴールドでもプレマイニングが行われました。そしてビットコインの開発者がプレマイニングによって8,000BTGを入手したとも言われています。

ビットコインゴールド(BitcoinGold/BTG)の評価まとめ

BitcoinGoldのこれまでの実績

ビットコインゴールドは既に仮想通貨による決済を認めているペイベアーやコインペイメントと提携しています。
更に会員登録なしで迅速に仮想通貨の両替を行えるシェイプシフト・チェンジリーやウォレットの開発をしているビットゴー・フリーウォレットなどとも提携しています。

BitcoinGoldの今後

ビットコインゴールドはビットコインでも導入されているセグウィットやイーサリアムで導入されているスマートコントラクトの両方を既に取り入れています。更にライトニングネットワークも視野に入れており、先進的な考えを示しています。
ビットコインゴールドは、ビットコインとは異なる方向性を見せつつあります。

一方でビットコインゴールドは問題点も抱えています。51%攻撃を避けるために開発されたビットコインゴールドですが、51%攻撃を受けたことがあるためです。

ブロックチェーンでは元々、特定企業によるハッシュレートが51%を超えると改ざんを見極めることが実質不可能となります。しかし51%を超えたとしても利益を上げる方法は限られており、二重支払いを行わせることが数少ない方法のひとつです。

二重支払いとは

二重支払いとは同じ仮想通貨を異なる相手に対して使うことです。例えば1万円分相当のビットコインを商品決済に使い、同時に同じ1万円分相当のビットコインを送金するということが可能です。
これだけでも経済を壊す仕組みですが、仮想通貨の二重支払いは送金相手に自分を指定することも出来ます。つまり自分への送金を繰り返すたびに、自分の保有する仮想通貨の総量が増えていくわけです。

現物のある法定通貨であれば通貨や貨幣が行き来があるため、このような現象は発生しません。電子マネーの場合はサーバーが残高を管理することで二重支払いを防いでいます。仮想通貨でもPoWやPoS(プルーフ・オブ・ステーク)といった承認方法で二重支払いの防止に務めています。

PoWの欠点

ただしビットコインゴールドで採用しているPoWでは、以前から穴があることが指摘されていました。悪意のあるマイナーがハッシュパワーの高いマシンを所有し、あまりハッシュレートの高くない銘柄のマイニングを行った時には、意図的に二重支払いを発生させられるのではないかというものです。

ハッシュパワーの高いマシンを所有しているということは、1人で行えるマイニングの数が多いということを意味します。またハッシュレートが高くないということは、マイナーが少なかったり高性能のマイニングマシンが少ないという意味になります。言い換えると、1人で大半のマイニングを担当しているということです。

PoWのマイニングは、自分が好きなタイミングで自分の好きなトランザクションをマイニングすることができます。自分の関わったトランザクションを優先的にマイニングすることも可能というわけです。

ビットコインゴールドは二重支払いの被害を出していた

ビットコインゴールドで二重支払いによる被害が発覚したのは2018年5月です。被害総額は約1,800万米ドル、日本円にすると約20億円にも及びます。
このような不正行為の対象になったのはビットコインゴールドだけではありません。2018年5月にモナコイン、ヴァージでも行われています。被害額はモナコイン約1,000万円、ヴァージ約2億円とみられています。

このような実証により、ビットコインゴールドだけではなく複数の仮想通貨で実現可能だということが証明されたことになります。二重支払いへの対策としてビットコインゴールドは、各取引所に対してトランザクションの確認回数を増やすことを要求しています。

確認回数を増やすことで悪意ある少人数により送金や決済が完了しないようにするわけです。

一方でビットコインゴールドは、被害を受けた仮想通貨取引所ビットレックスに対し被害補償を行わないことを決定しました。これによりビットレックスは2018年9月に上場廃止しています。

またビットコインゴールドのハッシュレートも2018年7月に急落しました。二重支払い問題の発生した2018年5月段階のハッシュレートは40M/s前後です。そこから緩やかに減少し、2018年6月末には25M /s前後へと落ち込みます。そして7月になると、10分の1以下の2M/sまで急落しました。

7月以降は緩やかに上昇していますが、2018年12月段階では4M/s前後に留まっています。

トランザクションの数自体も2018年7月あたりから停滞しており、取引数も韓国の仮想通貨取引所であるBithumbが98%以上を占めています。ビットコインゴールドが高騰するためには、韓国以外からも注目される必要があるでしょう。

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