今回は現在上昇を見せている中国の取引所トークンの特徴について説明していきます。
Binanceトークン(BNB)
世界最大の取引所であるBinanceが発行したのがバイナンストークン(BNB)です。BNBはERC20トークンの規格で作られたトークンです。
特徴としては
- BNBを利用した取引手数料が1年間50%OFFになり、2年目が25%OFF、3年目が12.5%OFF、4年目が6.75%OFFと0.1%の取引手数料から減額される仕組み。
- 取引所の信用性の高さからBNBの安定的な相場が期待されている。
- 各四半期において、収益の20%BNBの買戻しに充てられている。
- BNBペアで取引できる通貨が増えてきている。
- 新規上場コインの投票に使用される。
BNBにはこのような特徴があり、現在かなりの人気があります。
Huobiトークン(HT)
中国大手であるHuobiではHuobiトークン(HT)を発行しています。
HTでは次のような特徴があります。
- VIP会員になると手数料の割引が受けられる。保有量に応じて。
ランク | 必要となるHT | 割引率 |
VIP1 | 120HT | 10% |
VIP2 | 600HT | 20% |
VIP3 | 1200HT | 30% |
VIP4 | 6000HT | 40% |
VIP5 | 12000HT | 50% |
- 四半期ごとに取引所の利益の20%がHT買戻しに充てられる。
- サブブランドであるHADAXの新規上場コインをHTを使用して投票できる。
- 保有者に新規上場コインのエアドロップが行われることがある。
今年の1月にこのトークンを発行し、そこからかなりの値上がりを見せている人気トークンです。
OKex(OKB)
こちらも中国の大手取引所であるOKexでは、OKBトークンが発行されています。
OKExは次のような特徴があります。
- ユーザー補填費用として使用される
- 上場投票の時に使用される
- トークンの使用割合はユーザーへの配分が60%、運営保有分(3年間ロックアップ)10%、初期投資家への分配(2年間ロックアップ)10%、開発チーム(年間2%ずつロックアップ解除)20%
- 取引所が得た取引手数料の一部が分配される
ロックアップとインカムゲインが受け取れる仕組みとなっており、価格が下がらないような仕組みとなっています。
Bibox(BIX)
現在取引高ランキングで世界10位にランクインしている中国の取引所であり、今後の取引高増加が期待されている取引所です。
特徴として、BinanceのBNBに類似している点が多く取引手数料の安さは世界最高水準です。
- BIXペアの取引手数料が50%
- 上場投票に使用される
- BIXペアのアルトコインが豊富
現在、成長が期待されている取引所であり、BIXもかなりの価格上昇を見せています。
Fcoin(FT)
2018年5月21日にローンチされた新しい取引所です。
中国の取引所大手であるHuobiの元最高技術責任者Zhang Jian氏が創設しました。
取引所トークンであるFTは急激な上昇を見せており、先日価格が60倍まで高騰しました。
FTokenは次のような特徴があります。
- 発行枚数が100億枚で設定されており、増えることがない
- 取引所の収益の80%が保有者に分配される
- 取引所のコミュニティ化を目指しており、意思決定権、選挙権、監督権がユーザーにある
運営の考察
取引所トークンは現在かなり高騰を見せており、地合いに関係なく上昇していくので、現在の下落相場ではかなり人気が高いです。
取引所トークンは株式会社の株価に近いと私は考えており、取引所の価値が高ければ高いほど取引所も高騰するようになっています。
したがって、取引所自体の伸びを予測して取引所トークンに投資することが良いのではないでしょうか。
さまざまなキャンペーンが各取引所で行われており、取引所ごとの色が取引所トークンにかなり表れます。あまりマイナーな取引所トークンに投資することはオススメしませんが、ポートフォリオの1つとして取引所トークンを入れておくことはかなりオススメです。