仮想通貨取引所FTX、トークン化された大麻株を上場
仮想通貨デリバティブ取引所FTXは、5つのトークン化された大麻株を取引所に新規上場させたことが分かった。今回新たに上場したトークン化された株は、Tilray、Canopy Growth Corporation、Aurora、Chronos Group、Aphriaの大麻関連事業の株式である。
FTXは今年の10月に大手株式をトークン化して販売するサービスである「Fractional Stocks Offerings(フラクショナル・ストック・オファリング)」を発表しており、リリース予定にはテスラ(TSLA)、アップル(AAPL)、アマゾン(AMZN)など12以上のトークンの上場が予定されている。
FTXとAlamedaResearchのCEOであるSamBankman-Fried氏は、今回の上場についてツイッター上で次にように語っている。
率直に言って、これは私たちが行った中で最も危険な上場の1つです。仮想通貨取引と株式取引の双方が幅広い投資家を魅了している昨今では、新しい市場参加者が絶え間なく増えており、彼らのニーズを満たすべく、新たな取引機会を提供したい。
トークン化された株式
トークン化および細分化された株式は、通常の株式よりも低単価で購入することができるため、アマゾンやテスラのような高単価な株式でも、小売業者がより少ない資本で購入することが可能になる。これは今年5月時点で1300万ものユーザーを獲得している米株取引アプリ「ロビンフッド(Robinhood)」と同じような仕組みであり、テスラ株高騰などの起爆剤になったとされている。
またこれら5つの大麻株を追加すると、上場されている企業株とファンド総数は30を超えることになる。一方、日本ではこのようなサービスはあまりメジャーではなく、ほとんどの株式が最低100株単位から購入可能となっており、「株式分割」の必要性が議論されているようだ。
今回の大麻株の上場には賛否の声が多く上がっているが、Fried氏のコメントからもわかるように、市場参加者のニーズを満たすために、より多くの種類の株式を提供したいという信念が垣間見れる。
記事参照:CoinTelegraph