CoinbaseウォレットがXRPを削除
大手仮想通貨取引所Coinbaseは、Coinbaseウォレットがリップル(Ripple/XRP),ビットコインキャッシュ(Bitcoin Cash/BCH),イーサリアムクラシック(Ethereum Classic/ETC),ステラ(Stellar/XLM)の資産とネットワークをサポートしないことを発表した。
Coinbaseの発表によると、XRPをはじめとしたこれらの通貨は利用者が少ないため、2023年1月から上記のブロックチェーンネットワークとそのコインはサポートされなくなるとのこと。これに先立ち、2021年1月、CoinbaseはCoinbase取引所でのXRPの取引を停止しており、現在はXLM、BCH、ETCがCoinbaseで取引することが可能とのこと。また、ユーザーは、Coinbaseウォレットの回復フレーズを通じて、これらの資産の保有にアクセスできるようになり、これらのネットワークでは、ネットワーク上のDappsにアクセスするためのサポートが失われることになる。
市場はパニックがありつつ価格には変化なし
Coinbaseからの発表により、市場ではパニックが起きているが、トークン価格への影響はないとみられており、コミュニティでは、Coinbaseの有無にかかわらず、XRPは需要があると考えられている。
それでも、SEC(米国証券取引委員会)が2020年にXRPが有価証券であると主張した後、Coinbaseを含む複数の米国ベースの仮想通貨プラットフォームは、XRP上場を廃止している。実際、CoinbaseはSECとの戦いでRipple社をサポートしていたことで知られていたため、Coinbaseが取った行動はXRP対SECの訴訟の状況について、XRPの勝利に懐疑的な意見を示している人もいるようだ。というのも、Coinbaseはこの訴訟に深く関わっており、Ripple社がSECに勝てないと考えない限り、なぜXRPの上場廃止をするのか、コミュニティは疑問に感じているとのこと。XRPは現在、Coinbaseから完全に離れており、取引所とウォレットの両方がサポートされなくなったことで、仮想通貨コミュニティは、Coinbaseからのこのような上場廃止により、XRP対SECの戦いが長引くのではないかとの指摘もある。
一方で、約195億5,000万ドル(約2.6兆円)の時価総額を持つXRPは現在、仮想通貨の市場規模に基づいて第7位にランクされており、価格追跡プラットフォームCoinMarketCapによると、XRPの価格は0.389ドルで、過去24時間で0.87%上昇している。