テザーとサークルが韓国4大銀行と会談へ
ステーブルコイン大手のテザー(Tether)とサークル(Circle)は、韓国の主要4金融機関の幹部と高官級協議を行う予定だ。
韓国の主要4銀行が、世界最大のステーブルコイン発行会社2社と会談する。現地メディアによると、2025年8月21日(木曜日)、韓国の主要金融グループ幹部がテザーとサークルとの会談を設定。新韓銀行(신한은행:Shinhan Bank)、ハナ銀行(하나은행:HANA Bank)、KB銀行(KB국민은행:KB Kookmin Bank)、ウリ銀行(우리은행:Woori Bank)の幹部は、ステーブルコインと仮想通貨市場への参入に関心を示している。
会談は、韓国がウォン建てステーブルコインの規制枠組みを導入する計画と同時期に行われ、現時点で2回の会談が予定されているという。関係者によると、新韓金融グループのチン・オクドン(Jin Ok-dong)CEO(最高経営責任者)とハナ金融グループのハム・ヨンジュ(Ham Young-joo)CEOは、サークルのヒース・ターバート(Heath Tarbert)社長と2025年8月22日(金曜日)にそれぞれ会談予定でターバート社長は金曜日の午後、テザーの関係者とも会談する予定だ。
KB金融グループのイ・チャングォン(Lee Chang-kwon)取締役副社長とウリ銀行のチョン・ジンワン(Jeong Jin-wan)頭取もサークル社長と会談する予定だが、現時点で会談の詳細は未定だ。
外国のステーブルコインの普及が韓国にもたらす影響を懸念
この会談予定は、韓国で予想される規制変更に先駆けた動きであり、仮想通貨推進派の李在明(イ・ジェミョン)大統領率いる現政権は、ステーブルコインに関する新たな規則を発表する予定だ。
今月18日、現地メディアは、韓国の金融規制当局がステーブルコイン規制の草案を作成していると報道。与党筋によると、ステーブルコインの発行、管理、規制を規定するこの法案は、10月までに成立する予定だ。韓国のステーブルコイン推進の主な理由には、USDTやUSDCなどの外貨建てステーブルコインがまもなく国内市場を席巻するのではないかという懸念からのものだ。
韓国は仮想通貨普及率が高い国の一つであり、当局は外国のステーブルコインの普及がもたらす潜在的な影響を懸念している。