トップ取引所に対するSEC訴訟は「リップル訴訟は終わった」ことを示唆と専門家が主張

仮想通貨取引所への提訴でSECによるリップル訴訟が終わったと専門家

世界2大仮想通貨取引所であるバイナンス(Binance)とコインベース(Coinbase)を告訴するというSEC(米国証券取引委員会)の決定を受け、「リップル訴訟は終わった」ことを示唆していると専門家が主張している事が分かった。

SECは24時間以内にバイナンスとコインベースを告訴し、両取引所が有価証券とラベル付けされた仮想通貨の取引を促進し、連邦証券法に違反したと主張。この動きは仮想通貨愛好家の間で議論を引き起こした。仮想通貨のトップ専門家らは一連のツイートで、規制当局の取り締まりはカリフォルニアに拠点を置くテクノロジー企業リップル(Ripple)に対するSECの訴訟に関連していると主張した。

SECはリップル訴訟で負ける事を恐れている

ダイザー・キャピタル(Dizer Capital)社の創設者ヤシン・モバラク(Yassin Mobarak)氏は、2大仮想通貨取引所に対するSECの攻撃は、SECがリップル訴訟で負けることを恐れていることを示唆していると指摘している。

日本語訳:
仮想通貨の2大取引所(バイナンスとコインベース)に対するSECによるこの狂気の正面攻撃は、リップル事件で彼らに対する前例となる判決が下されることを彼らが懸念していることを示しているのかもしれない。つまり、これは、リップル損失を特定し、損失はリップルとXRPの事実と状況にのみ特有であり、業界全体には当てはまらないと主張するために、主要な攻撃計画を迅速化することで被害を阻止しようとする試みです。

さらに同氏は、リップル事件でSECが敗訴すれば、同委員会に対して前例となる判決が生まれる可能性があると指摘。バイナンスとコインベースに対する訴訟は、SECがリップルに対する損失の可能性を切り分けるための主な攻撃を迅速化する手段と述べている。このように、SECはリップルに対する損失はXRP訴訟を取り巻く状況に限定されており、業界全体には当てはまらないと主張できる。

日本語訳:
リップルは落ち着きつつあります。100%

また、仮想通貨ジャーナリストのザック・レクター(Zach Rector)氏は、SECがリップル社と和解しようとしていると推測している。

専門家らはリップル対SECの訴訟は終わったと語る

「BABA」と名乗る仮想通貨支持者は、すでに該当ツイートは削除しているものの、SECによる最近の取引所の取り締まりは、リップル訴訟が終結したことを示唆していると述べたうえで、次のようにツイートしている。

Wrong
The lawsuit is over.
If the Ripple case with the SEC wasn’t over
These announcements wouldn’t be happening
They’re happening because Ripple has decided to give the SEC a win win for everyone.
Brad listened to me and decided to let it all BURN baby

日本語訳:
間違い
訴訟は終わった。
SECとのリップル事件がまだ終わっていなかったら
このような発表は行われないでしょう
こうしたことが起こっているのは、リップルが SEC に全員にとって有利な立場を与えることを決定したからです。

BABA氏は、リップルとの訴訟が終わっていなかったら、SECはバイナンスとコインベースに対する訴訟を進めなかっただろうと指摘。XRPコミュニティメンバーのアシュリー・プロスパー(Ashley Prosper)氏は、最近の事態の展開について、バイナンスとコインベースを追及するというSECの決定は、リップルが略式判決で負けたことを決して示唆するものではないと主張している。同氏は、リップル訴訟で何が起こったかに関係なく、規制当局は依然として取引所を告訴するだろうと述べている。さらに、同氏は、アナリサ・トーレス(Analisa Torres)判事がすでにSECに有利な略式判決を下していれば、SECはバイナンスとコインベースに対する訴訟で判決の一部を参照しただろうと述べたうえでに次のように語っている。

リップル訴訟は終わった。今、SECは2024年までにゲーリー・ゲンスラー委員長に明確な勝利をもたらすために全力で取り組む必要がある。勝利はバイナンスにあり、コインベースには罰金が科せられるだけだと私は信じている。

トーレス判事がまだリップル訴訟に対する略式判決を下していないことは注目に値する。判決はいつでも出せると予想されているものの、一部のXRP愛好家は、トーレス判事が判決を下す前に両当事者が和解する可能性が高いと考えている。

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