ブータン、Binance PayとDK Bankと提携=観光客向け仮想通貨決済を開始

ブータン政府が観光客向け仮想通貨決済を開始

ブータン政府は、現地のデジタル銀行DK Bankと提携し、旅行業界で仮想通貨を受け入れるBinance Payサービスを導入した。

日本語訳:
さまざまな商品にシームレスな仮想通貨決済を提供します。
100を超える地元の商店がこのキャッシュレスの冒険を待っています。
ウォレットを用意する必要はありません。バイナンスアプリだけでイノベーションとインクルージョンの旅に出ましょう。

ブータンでは、バイナンスペイ(Binance Pay)と、同国初のデジタルバンクDK Bankを通じて、バイナンスアカウントを持つブータン観光客が旅行やホテルなどの支払いを100種類以上の仮想通貨で行えるようになった。

「One Wallet, One Journey(ワンウォレット、ワンジャーニー)」と名付けられたこのシステムにより、ユーザーは、航空券、ホテル、ツアー、屋台の飲食物で、ビットコイン(Bitcoin/BTC)、バイナンスコイン(Binancecoin/BNB)、USDコイン(USDCoin/USDC)をはじめとする97種類の通貨でQRコード決済できるようになる。支払いはDK Bankを通じて現地通貨のニュルタム(Nu:Ngultrum)に換算される。

ブータン観光局とバイナンスは、この新たな取り組みについて「世界初の国家レベルの仮想通貨観光決済システム」だと述べている。

観光促進と地元商店の活性化のため仮想通貨決済を導入

バイナンスによると、すでに100以上の地元加盟店がこのシステムに参加しており、カード端末を持たない中小企業にとって、QRコード対応のスマートフォンがあれば決済が簡素化される。

同社は、この統合により両替手数料が削減され、国際カードが利用できないという問題が解決されると述べている。ブータン観光局長のダムチョ・リンジン(Damcho Rinzin)氏は、このシステムは単なる決済ソリューションにとどまらず、政府が掲げるデジタル社会構想を推進。イノベーション、包摂性、効率性を促進するというブータンの意図を明確に示すものであり、このシステムにより、僻村の小規模な商店主も観光経済の恩恵を受けられると述べている。

Bitcoin Treasuriesによると、ブータンは世界で5番目に大きいビットコイン準備金を保有しており、バランスシートには12,062BTCが計上されている。また、ブータン王国はマイニングを通じて積極的に準備金を増やしており、豊富な水力発電資源をこの目的に活用している。さらに、今年(2025年)初めには、ブータン特別行政区がビットコインやBNBを含むデジタル資産を戦略準備金に含めることを発表している。

ブータンは、仮想通貨準備金の創出を通じて、投資誘致、金融システムの安定性を高め、小国が新たなグローバル経済に適応するための青写真を示すことを目指している。これらのデジタル資産の利用と保管を規制するための法律と規則が制定されつつあり、これによってブータンは経済計画に仮想通貨を正式に組み込んだ世界初の国の一つとなると期待されている。

 

ABOUTこの記事をかいた人

NEXT MONEY運営です。 「話題性・独自性・健全性」をモットーに情報発信しています。 読者の皆様が本当に望んでいる情報を 日々リサーチし「痒いところに手が届く」 そんなメディアを目指しています。