EU欧州委員会は、規制に従わなかったとしてTwitter禁止をマスク氏に警告

EUは厳格なルールに従わなければTwitterを禁止へ

EU(欧州委員会)は、イーロン・マスク(Elon Musk)がコンテンツモデレーションに関する厳格なガイドラインに従わない限り、マスク氏が所有するTwitterを閉鎖すると警告している事が分かった。

EUは、ビデオ会議中の中で、規制に従わない限りTwitterを禁止すると警告。EUによる今回のアクションは、ソーシャルネットワークTwitterの存続をめぐる法廷闘争に火をつける形となっている。詳細を知る関係者によると、デジタル規制実施を担当するEUコミッショナーのティエリー・ブルトン(Thierry Breton)氏は、11月30日(水曜日)、マスク氏とのビデオチャット中に警告を発したという。ブルトン氏はマスク氏に対し、禁止されたユーザーを”恣意的な”方法で復元する慣行を放棄すること、誤った情報に”積極的に”対処すること、翌年までにプラットフォームの包括的な独立監査に同意することなど、従うべき多くの要件を伝えている。

マスク氏は、Twitter社がEUの新しいデジタルサービス法に違反するリスクがあることを改めて知らされ、大手企業がインターネット上のコンテンツをどのように規制しなければならないかについての世界標準を確立する歴史的な法律である。ブルトン氏は、法律の下で、Twitter がヨーロッパ全土で禁止されるか、全世界の収益の最大6%の罰金を科される可能性があることを再確認している。

マスク氏のダイア・アテンプツ・イン・ボイン

Twitter社の新所有者であるマスク氏は、DSAは非常に合理的であり、法律を読み、それが世界的に実施されるべきであると信じているという意見を表明した。

しかし、自称「言論の自由の絶対主義者」であるマスク氏は、「否定的/ヘイトスピーチ」は「抑制」され、EUによって計画された規則はこれに対する直接的な反応とみられている。元米国大統領のドナルド・トランプ(Donald Trump)氏がウェブサイトに戻ることを許可されるべきかどうかについてのユーザー投票に続き、マスク氏はトランプ氏のアカウントを復活させている。

反ユダヤ的な発言で停職処分となったカニエ・ウェスト(Kanye West)氏と、ミソジニー的な内容を投稿したことで停職処分となったアンドリュー・テイト(Andrew Tate)氏は、どちらもTwitterへの復帰を許可されたものの、FacebookとInstagramについては引き続きブロックしている。

マスク氏は11月に約7,500人の従業員のうち、半数以上を解雇。EUの上級当局は、Twitter が新しい規制に従うのに十分な従業員を確保できないことも懸念しているという。また、ブレトン氏は、政治的または宗教的信念などの機密情報に基づいて消費者や子供をターゲットにすることを禁止するなど、厳しい広告規制を実施するようマスクに求めている。2023年初めに発効するEUの新しいデジタル基準は、これらの措置に沿ったものとみられている。