米取引所Geminiが一般・機関投資家が使用できる、OTC(店頭取引)サービスを発表
米国に拠点を置く仮想通貨取引所Gemini(ジェミニ)6日、「Gemini Clearing(ジェミニ・クリアリング)」と呼ばれるOTC(店頭取引サービス)を開始することを発表した。
Geminiの共同創立者であるキャメロン・ウィンクルボスの公式Twitterて拡散されたOTCのサービスは、機関投資家はもちろん、小売トレーダーなど誰でも使用することができるという。
The future of money will be BOTH retail and institutional. @Gemini is proud to offer Gemini Clearing™, a fully-electronic clearing and settlement solution for off-exchange or over-the-counter (OTC) crypto trades. Anyone can use it. https://t.co/ru4BoowIKC
— Cameron Winklevoss (@winklevoss) September 5, 2019
また既に、OTCサービスを展開しているHuobiや、Coinbaseなどの取引所は、機関投資家やクライアント専用にOTCサービスを開始しており、GeminiのOTCサービスには需要が集まりそうだ。
「Gemini Clearingを提供できることを誇りに思います。取引所外または店頭取引(OTC)のための完全に電子的な清算および決済ソリューションは、誰でも使用できます。」
人気のOTCサービス
OTCサービスを提供する仮想通貨取引所は、2019年に突入してから増加傾向にあり、それに伴って使用するユーザーも増加している。仮想通貨取引所を使用してトークンを売却、購入することが難しい中国などでは、OTCサービスを意欲的に使用しているようだ。
最近の報道では、中国の投資家が取引所を介さず、売り手と買い手が直接取引することができるサービスであるOTCを活用し、ロシアから大量にテザー(USDT)を購入していることが明らかになった。中国投資家などはモスクワのOTCサービスから1日で「最大3000万ドル」のテザーを購入しているなど、OTCサービスの需要は多いという。