SWIFTがブロックチェーンパイロットの結果を発表

SWIFTがブロックチェーンパイロット結果を発表

インターバンク協同組合のSWIFT(Society for Worldwide Interbank Financial Telecommunication:国際銀行間通信協会)は、コーポレートアクション(※1)に関連するコストを削減するためのブロックチェーンベースソリューションが正常に完了したことを発表した事が分かった。

(※1)コーポレートアクションとは…
社債や株式等有価証券の配当のほか、株式分割や株主割当増資、第三者割当増資、会社合併等といった有価証券発行企業の財務上における意思決定の事を言う。

SWIFTは、企業行動に伴う費用のかかる摩擦軽減のための実験的な解決策に成功したと発表。シティ(Citi)、ノーザントラスト(Northern Trust)、アメリカンセンチュリーインベストメンツ(American Century Investment)を含む大手証券業界の参加者6社が参加したとのこと。

日本語訳:
AmericanCentury、Citi、NorthernTrustを含む6つの大手証券プレーヤーと提携して、企業行動におけるコストと摩擦を削減する革新的なブロックチェーンソリューションの試行に成功しました。

上記の企業らは、重要な企業イベントを投資家に伝えることに関連するコストを削減できるブロックチェーンベースのソリューションの試験運用を完了。SWIFTは、そのソリューションは業界に利益をもたらし、投資家エコシステム全体で企業行動プロセスの明確で一貫したレビューを提供し、変更や更新が発生したときに迅速にアラートを提供できると述ベた。

SWIFTがコスト削減ブロックチェーンソリューションを完成

上場企業が企業行動のニュースを投資家と共有する際、彼らは手作業のプロセスに依存している。

この情報を手動で中継すると、受信者が不正確なデータや欠落したデータを受け取ることがよくあり、同問題に対処するためにSWIFTは、Symbiontのブロックチェーンプラットフォームと提携し、企業行動ワークフローの自動化と精度向上を実現しており、SWIFTの(Jonathan Ehrenfeld)証券戦略ディレクターは、次のように語っている。

私たちの分析によると、資産運用会社は同じ企業イベントについて最大100の異なるソースから通知を受け取ることが多く、データはソースごとに異なるか矛盾していることがよくあります。これは、資産管理者が必要な決定を下す前に、さまざまなソースを手作業で調べて、イベントの単一ビューを取得する必要があることを意味します。


SWIFT翻訳ツールがブロックチェーンシステムで読み取り可能な形式に変換

このプログラムには、企業行動から抽出したデータを提供する参加者が参加し、SWIFTの翻訳ツールがブロックチェーンシステムで読み取り可能な形式に変換できる。

その後、データはパイロット用に開発された専用プラットフォームにアップロードされている。6人の参加者は、共通のデータフィールドに一致し、一致しないデータにフラグを立てるスマートコントラクトを使用して、ピアツーピアのイベント比較を実行。特定の企業行動に関する複合データを使用して、単一の正確な共有コピーが作成されたとのこと。SWIFTのチーフイノベーションオフィサーであるトム・シャッハ(Tom Zschach)氏は、次のように解説している。

私たちの実験では、ブロックチェーン技術の力を利用して、すべての市場参加者に企業行動イベントの単一の正確なビューを提供しました。

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