2020年1Qのビットコインが、暗号デリバティブ市場の78%を占める=調査レポート
新しい調査レポートによると、暗号資産デリバティブの総取引量は300%以上劇的に増加しており、その中でも2020年第一四半期のビットコインが、暗号デリバティブ市場の78%を占めていることが明らかになった。COVID-19の最終的な余波によって暗号資産市場は大きな損失を被むっており、ほとんどの資産は3月中旬に50%ほどの下落を記録するなど厳しい相場が続いていた。しかし、これらのハイパーボラティリティの時代には、特に暗号資産デリバティブ取引プラットフォームで、取引量が急増している。
TokenInsightがまとめた調査レポートによると、2020年第1四半期だけでも、業界の総先物取引量は2019年第4四半期から314%増加し、2,1048兆ドルに達しているという。また、先物取引の年間金利の伸びを比較してみると、2020年第1四半期の総市場回転率は、2019年第1四半期の約8倍にも及ぶとのデータが明らかになっている。
しかし、価格は前例のない速度で下がっていたため、清算も同様に行われており、BitMEXだけでも、わずか数時間にもかからずに5億ドル相当の清算ポジションがあった。さらにデータを詳しく見てみると、先物市場の取引量の90%以上は、3つの主要な資産契約からのもので、ビットコインは市場シェアの78%を占め、続いてイーサリアムが9%、EOSは3%で3位を記録している。
取引所による取引量の観点から考えると、これまで圧倒的な取引高を占めていたBitMEXの主導的地位が脅かされていることが、今回の結果を引き起こしていると思われている。というのも、2020年第1四半期のデータは、いくつかの取引所が先物取引高の合計が1,000億ドルを超えていることを示しており、それらには、このカテゴリーの新しいリーダーである、Huobi DM($ 428B)とOKEx($ 417B)が含まれているとのこと。
一方で、より多くの監視と管理を必要とする機関投資家向けの取引所であるCMEとBakktの取引量はそれぞれ約68億3,000万ドルと15億1,500万ドルと伸び悩んでいるようだ。