韓国の法執行機関が収賄容疑でコインワン(Coinone)幹部を逮捕

コインワン幹部が収賄容疑で逮捕される

韓国の大手仮想通貨取引所コインワン(Coinone)の上場部門を率いるキム・モー(Kim Mo)氏が、韓国の「ビッグ4」取引所での特定のデジタル資産リストに関する調査の結果、犯罪収益隠(いんぺい)法に違反したとして逮捕された事が現地メディアの報道によって分かった。

逮捕状を発行したキム・ジスク(Kim Ji-Sook)ソウル南部地方裁判所の主任裁判官(裁判長)は、法執行機関が容疑者を逮捕することを許可する前に、「逃亡の懸念がある」として拘束に踏み切った事を仮想通貨メディアCoinDesk Koreaが報じている。キム氏は、犯罪収益隠蔽法に違反したとして背信の申し立てられており、ファン・モ(Hwang Mo)氏という名前の別の容疑者とともに、キム氏にも投げかけられたとのこと。

ファン氏はキム氏に20億ウォンを支払う

上場ブローカーとして働いていたファン氏は、キム氏に20億ウォン(約2億円)を支払ったとされている。

資金は、特定仮想通貨の上場と引き換えに賄賂として送金されたとのこと。Coinoneの元上場ディレクターであるチョン(Jeon)氏も、上場手続きを回避し、特定のデジタル資産の取引を承認することと引き換えに支払いを受け取ったと捜査官は主張している。

報告によると、違法にリストされたコインの 1 つは、殺人の可能性に結びついている可能性がありるという。Furiever Coinと呼ばれるコインは、韓国の首都ソウルの江南区で誘拐された48歳の個人を含む事件で警察によって命名。当局は、誘拐と殺人が南下したCoinoneへの仮想通貨投資への報復として機能したと疑っている。

韓国ビッグ4のメンバー、コイノネ

ケビン・チャ(Kevin Cha)氏は、韓国のデジタル資産ユーザーにサービスを提供する仮想通貨取引所として、2014年にCoinoneを設立している。

同プラットフォームは、事業拡大戦略の一環として、2017年までにインドネシアなどの他のアジア市場に事業展開を見せていた。ビッサム(Bithumb)、アップビット(UPbit)、コルビット(Korbit)とともに、韓国ビッグ4を形成しており、4つのプラットフォームは、韓国内のすべての仮想通貨取引量の約90%を処理している。