SECは仮想通貨ステーキングに「非常に」興味を持っている
SEC(米国証券取引委員会)は、仮想通貨のステーキングに対して従来の厳格な姿勢から転換し、業界の意見を取り入れた新たな規制の枠組みを模索している。
🚨NEW: According to a source that recently spoke with the @SECGov, the agency is “very, very interested” in staking, even asking industry for a memo detailing the different types of staking and their benefits. This source expects to see some kind of agency guidance on staking in… https://t.co/U9V0aQqTBb
— Eleanor Terrett (@EleanorTerrett) February 20, 2025
新着情報:最近SECと話した情報筋によると、当局はステーキングに「非常に興味を持っている」とのことで、業界にステーキングのさまざまな種類とその利点を詳述したメモの提出を求めているほどだ。この情報筋は、当局が熱心に取り組んでいるテーマであるため、近い将来、当局からステーキングに関する何らかのガイダンスが発表されると予想して…
フォックス・ビジネス(Fox Business)のエレノア・テレット(Eleanor Terrett)氏のX投稿によると、SECは「非常に興味を持っている」という。これまでSECは、ステーキングサービスが未登録証券に該当する可能性があるとして規制を強化してきたが、最近の動向では業界との協力を進める姿勢を示している。
ステーキングとは、一定量の仮想通貨をネットワークにロックし、取引の承認やブロック生成に貢献することで報酬を得る仕組みである。特にイーサリアム(Ethereum/ETH)のPoS(プルーフ・オブ・ステーク)移行後、この分野への関心が急速に高まっている。
業界の反応~規制方針の見直しと期待~
SECはこれまで、コインベース(Coinbase)やクラーケン(Kraken)などの主要取引所に対し、ステーキングサービスを未登録証券と見なして規制を強化してきた。
2023年にはクラーケンがSECとの和解により、米国内でのステーキングサービスを停止するなど、厳しい対応が続いていた。しかし、SECは最近、Jito LabsやMulticoin Capital Managementと協議を行い、ETP(仮想通貨上場投資商品)へのステーキング機能追加の可能性を探る動きを見せている。業界関係者はこの変化を前向きに捉えており、イーサリアム財団や主要取引所は「明確な規制の枠組みが整えば市場の安定化が進む」と期待を寄せている。
また、SECは業界に対し、さまざまなステーキング手法とその利点について詳細な覚書の提出を求めており、規制の方向性がより明確になる兆しがある。SECがステーキングに関する新たなガイドラインを策定することで、仮想通貨市場の透明性が向上し、機関投資家の参入が促進される可能性がある。
一方で、過度な規制が導入された場合、ステーキング市場全体が縮小し、サービスの提供が制限されるリスクも懸念される。新たな規制の導入により、ステーキングを提供する取引所やDeFi(分散型金融)プラットフォームの運営方針が変更される可能性がある。投資家にとっては、規制内容次第でステーキング報酬やサービスの利用条件が変わるため、今後のSECの動向が市場の方向性を大きく左右することになりそうだ。