SECはWisdomTreeのビットコインETF承認を停止・延期へ
SEC(米国証券取引委員会)は、CBOE BZX(シカゴ・オプション取引所)が WisdomTree(ウィズダムツリー)の提案するビットコイン ETF を上場できるかどうかについて、即時決定を下さない事が分かった。
5月26日(水曜日)付けで公開された公式声明によると、SECはWisdomTreeのビットコインETF申請に関する決定を、2021年5月30日から7月14日まで延期することを決定し、次のように語っている。
SECは、提案された規則の変更と受け取ったコメントを検討するのに十分な時間を確保し、提案された規則の変更に対して行動を起せる、より長い期間を指定することが適切であると判断しました。
規則の変更とは、CBOE での WisdomTree Bitcoin Trust (BTCW) のリストを許可することで、この変更は 3 月 26 日に取引所によって提案されたものである。
SECによるETF申請の拒否
これまでのところ、SEC は 4 つのコメントしか受け取っていない。WisdomTree は2021年3月、SEC にビットコイン ETF の申請を提出。それ以来、金融監視機関はまだ申請を承認または却下していない。SECは、NEXTMONEYの特集記事「VanEck、「SECと規制当局はビットコインETFの準備ができていない」」、「SECの長官、ビットコインETFの承認について言及|CNBCインタビュー」などで報じているように、SEC側はETF申請されているものの、これらを拒否し、受け入れてはいない。
2019年6月にはCNBCによるインタビューの中で当時のSEC長官であるジェイ・クレイトン(Jay Clayton)氏が「ETFに関してさまざまな視点から検討しており、ビットコインETFを承認する以前にさまざまな問題を解決しなければいけない。」と述べ、ETF受け入れ準備が整っていない事を示唆している。
また、「CBOE、VanEckのビットコインETFをリストするためにSECの承認を求める」で報じているように、CBOEはビットコインETF上場承認の取得に関する書類をSECに提出し、投資管理会社のVanEckビットコイントラストの株式を上場および取引するための規則変更を提案している。
SECがビットコインETFの申請を停滞させたり拒否したりするのはこれが初めてではありません。4月には、VanEckのETFを上場するという同様の提案が6月17日に延期されている。