バイナンスはNY金融当局に認可された、ステーブルコイン「Binance USD」発表
2019年9月5日、ニューヨーク州金融サービス局(NYDFS)の監督リンダ・A・レースウェル氏が、NY州で初となる米ドル担保のステーブルコイン「BUSD」と、金担保のステーブルコイン「PAX Gold」、2つの仮想通貨の承認を発表した。
BUSDは、バイナンスと資産のデジタル化を行う企業Paxos Trust Companyが共同開発した。発表によれば発行するのは2つともPaxos。Paxosは2015年5月に初めてニューヨーク州の信託憲章(ビットライセンスよりも承認が難しい高いレベルのライセンス)を承認された公認信託会社だ。2018年9月には、ステーブルコインの提供も承認されている。
Paxosは取引所「itBit」を運営するほか、NYDFSに承認された3つのステーブルコインBUSD・PAX・PAXGを発行。Paxos Standardは米ドル担保のステーブルコインでOntologyのOEP-4トークン。PAX Goldは、ロンドンの専門保管施設に保管されているの金に価値を裏付けされたデジタルトークン。1PAXG=1トロイオンスの金。イーサリアムのプラットフォームで発行されたトークン。
PaxosのCEO・Teo氏は以下のように述べている。
「NYDFSによるBUSDの承認は、世界の暗号市場における長期的な安定性に向けた重要なステップです。サービスとしての当社のstablecoinは、Binanceのような信頼できる企業がユーザー向けにカスタマイズされた製品を紹介できることを誇りに思っています。」
また、バイナンスのCEO・CZも以下のように述べている。
「私たちは、BUSDの発行を通じて、より大きなブロックチェーンエコシステムのためのより多くの金融サービスのロックを解除したいと考えています。安定したデジタル資産の力によるより多くのユースケースとユーティリティを含みます。」
BUSDについて
発表のあった5日には、Paxosのプラットフォームでローンチされている。9月後半には、Paxosのプラットフォームにて米ドルと1:1で直接取引できる。バイナンスではビットコイン・BNB・リップルで取引が可能に。メディアサイトThe Blockによれば、バイナンスの広報担当者は「イーサリアムのブロックチェーン上に構築されたBUSDが、将来的にバイナンスチェーンに移行する可能性がある」と語っている。