カナダの金融規制当局、仮想通貨取引所に対する規定を提案
カナダの金融規制当局が同国の仮想通貨取引所に対して新たな規制を設けることを検討していることがわかった。
カナダ証券管理局(CSA)とカナダ投資業規制機構(IIROC)は、今週火曜日に発表した内容でどのように仮想通貨プラットフォームの開発に関する必要条件を定義するのかについてフィンテック企業からの意見を求めたという。
IIROCのCEOであるAndrew J. Kriegler氏は今週木曜日に、以下のように述べた。
「デジタル・仮想資産の出現は、注目されている分野である。私たちは導入を促進する必要があり、市場や新たなビジネスモデルに対してどのように規制を当てはめていくか、投資家の保護を考えつつ検討する」
仮想通貨のリスクとして考えられるのは、規制当局が証券法を適応する場合である。
例えば、もし仮想通貨が証券やデリバティブ商品として取引所で取引されることになれば、取引所は証券・デリバティブの法律が定める規定に従う必要がある。現状、ほとんどのトークンは証券に含まれていると付け加える。
仮想通貨のプラットフォームは本質的には、多くの機能を含んだハイブリッドであるといえる。つまり、取引システム・市場管理人・決済機能など多くの機能がある。
したがって、それらの仮想通貨プラットフォームに対して規制当局によるしっかりとした要件を用意する必要があることがわかる。
現在、カナダにある仮想通貨取引所で正式に認められているものはなく、取引所やディーラーとして承認されていない。QuadrigaCX で起きた問題は、カナダの仮想通貨産業における規制が不十分であることを強調する。
2018年12月に亡くなったカナダの仮想通貨取引所QuadrigaCXのCEO Gerald Cotten氏は、取引所の資金にアクセスする方法を共有することをしていなかった。QuadrigaCXはいまだにユーザーの資産をおよそ1.9億ドルを所持している。2019年2月には、カナダのブリティッシュコロンビアの証券監視機関(BCSC)が、そのような問題のある取引所を取り締まる権限はないと主張している。
CSAとIIROCが公開している報告書は、5月15日まで公開される。