仮想通貨取引所BiteBTC、サイトダウンは事業買収のトラブルが原因と発表
今月2日から突如サービスが停止状態となっている仮想通貨取引所BiteBTCについて、サイトダウンは事業買収のトラブルが原因であると発表された。5日、BiteBTCがTwitter公式アカウントで明らかにした。
発表によると、同Twitterを更新しているのはBiteBTCの現在の所有者(First Finance社 – セーシェル共和国)であり、同社に対してBiteBTCに関する全権利を売却した前オーナーとの間でトラブルが発生しているという。曰く、前オーナーは突如、自身はBiteBTCの活動に関わったことがないと主張しはじめたというのだ。
— BiteBTC (@bitebtccom) April 5, 2019
何故かはわかりませんが、彼らは自分がBiteBTCの運営に関わったことはないと主張することに決めたようです。我々は彼らの行動の真意を図りかねており、司法手段によって状況を解決すべく前オーナーとの連絡を試みています。
BiteBTCは今年の元旦に火災事故で顧客情報を消失しており、その後新たなデータセンターの構築に1000万ドルの投資を行う計画を発表していたが、その当時はシンガポールに本拠を置く企業が運営母体となっていた。
発表が事実であるならば、国を跨いだ事業買収の過程でトラブルが発生していることになる。サイトに接続できない現状を鑑みると、取引所のシステムや預かり残高、ドメイン管理権等の経営資源の引継ぎが円滑に為されていない可能性が考えられそうだ。
ユーザーの反応は冷ややか あきらめが漂う
度重なるトラブルに、その度に発表される「もっともらしい理由」。
既視感すら漂うこの発表に対して、ユーザーの反応は冷ややかだ。
「詐欺…。自演王だね…。あるときは火事が起きたといい、またある時は”私たちは新しいオーナーです”という。」
「この取引所は最初から詐欺目的だろうね。信用しないでください。」
「ともかく、正常に戻ることを願っています。」
BiteBTCの発表が事実だとして、前オーナーがシラを切る状況ではたして迅速な解決が可能なのだろうか。BiteBTCは発表の中で、今後の見通しについて次のように述べている。
「全ての残高はコールドウォレットに残っており、全てのサーバーは正常に稼働しています。週末までには通常の運営に戻る予定です。皆様の忍耐に感謝します。」
4月8日記事執筆現在、すでに週末は明けているが、BiteBTCのサイトはまだ復旧していない。