BeyondBlocks レポート Part.9

BeyondBlocks レポート Part.9

運営の堀口

4/4〜4/5の2日間にかけてウィンストンホテル東京(目黒区)で開催された国際サミット「BeyondBlocks 東京サミット2018」にメディアパートナーとして招待いただきました。

世界中からブロックチェーンに関連するトップリーダー、開発者、投資家、そしてブロックチェーンに熱狂する仲間たちが東京に集結しました。

今回はその国際サミットの模様を取材したレポートに加え、運営 堀口の見解と考察も交えお伝えします。

・基調講演:分散型取引所 〜分散型取引所は、中央集権型取引所で現在抱えている全ての課題を解決してくれるだろうか〜
・登壇者:
Moderator: Masa Keith Nakatsu
ロイ・ルー(Loi Luu)/Kyber Network 共同創設者兼CEO
ファビオ・カネジン(Fabio Canesin)/NEX 共同創設者
Katsuya Konno, Chief Financial Officer, Quoine

 

Q :分散型取引所で一番の課題は何でしょうか?

ハッキングリスクです。プラットフォームのセキュリティを強化することに力を入れています。

ハッキングおよび内部の不正を防ぐための仕組みを作る必要があります。セキュリティ以外では透明性の確保も重要です。

セキュリティーに加えて、資産を保有するタイミングも重要です。

仮想通貨がメインストリームになっていくと考えているので、それが起こったときに大きなヘッジファンドなどが仮想通貨に入ってきます。

分散した取引所だけでなく、一元化したハイパフォーマンスな取引所も必要ですが、セキュリティ強化は非常に重要です。

セキュリティモデルは分散型と一元型では異なります。

分散しているとオープンソースであることにより、透明であることにより、セキュリティを担保している部分があります。

 

Q :東京証券取引所やNASDAQは中央集権システムにより、何百のトランザクションを処理できます。一方、イーサリアムは17トランザクションです。現実的に仮想通貨の取引所はできるのでしょうか?

重要なのは、ナスダックでも決済は取引のスピードに追いついていないです。拡張性は根本的な問題なのか、今だけの問題なのかを見極める必要があります。

拡張性は解決できる問題だと思っています。

我々は大きなOTCディールは処理はできません。なので、別にOTCビジネスをやっています。

今はOTCディールの大きな需要があります。OTCもダークプールになり得ます。市場価格を左右するような大きな取引があってはいけません。

パブリックプロトコルがシンガポールにあるのですが、OTCトレーディングデスクを分散型で作っています。

OTCのディールであっても同じKYCプロセスをやっています。

弊社はOTCに対しても同じKYCプロセスを辿ることを必要としています。世界中の金融機関でありたいと思っているので、非常に厳しくしています。

KYCをやっているし、同じレベルの規定を実施しています。

OTC=相対取引 KYC=身分証確認

 

Q :分散型取引所は伝統的な取引所とコラボできますか?

できると思います。一元型の取引所は分散型の取引所を活用して、学べると思います。

分散型と一元型の流動性の担保という面で、アトミックスワップにはどのように対応するのでしょうか。

中央取引所を使っているので、アトミックスワップは不要だが、ステーブルコインの需要が高まってきています。

ステーブルコインを一元型と分散型との間で使うことがベストだと思います。

 

Q :仮想通貨と取引所のトランザクションはどのように変わっていくと思いますか?

仮想通貨 to 仮想通貨を整理できれば、他の問題は解決します。

このアプリケーションに何が必要かというと、ステーブルトークンが必要となります。

爆発的な伸びはある時点から起こると考えています。それにより、仮想通貨取引量が増えます。

BtoCのボリュームが大きくなってきているため、仮想通貨は一気にグロースすると考えています。

Mt.GOX、CoinCheckなど、仮想通貨取引所のハッキング事件は後を絶ちません。何万というユーザーが集まるシステムには、それ相応の負荷がかかり、セキュリティの脇が甘くなってしまっています。

あってはなりませんが。このカウンターパーティリスクを解消するのが分散型取引所であり、セッションではその課題と打開策について話し合われました。

分散型取引所の大きな課題は流動性の確保であり、その為に内部の不正を防ぐ仕組み作りや透明性の確保に注力することで仮想通貨がメインストリームになった時に必然的に需要は高まると考えているようです。

仮想通貨の分散型システムを念頭においた場合、未来の取引のメインストリームは中央集権ではなく、分散型取引所になるのではないでしょうか。そんな未来を予見させてくれた非常に興味深いセッションでした。