BeyondBlocks レポート Part.2
〜DAY 1〜
- 基調講演:日本の現状「ブロックチェーン全体に関する進展の概況」
- 登壇者:Yuzo Kano,Co-Founder & CEO, bitFlyer, Inc.
講演は「bit flyerは世界で最もコンプライアンスが高い取引所と言われている。」という言葉から始まりました。
bitflyerは取引所として日本だけでなく、アメリカやヨーロッパでも認可を受けています。そしてbitflyerは、仮想通貨取引だけでなく、プライベートチェーンである「miyabi」の開発にも着手しています。
「miyabi」は、セキュリティは高いが処理速度が遅いという問題を抱えており、処理速度を上げれば金融機関に使われていくかもしれません。
また、加納氏はICOに関しても言及し、既存のVCよりも資金調達規模が大きいこと、その中の9割以上が怪しいものであることを問題提起しました。
現時点では、日本では消費者保護が最重要課題となっており、弁護士、会計士などが研究会を開き、議論を重ねていると話しました。
加納さん、さすがの安定感です。
- パネルディスカッション:アジア市場でのガバナンス「中国、韓国、シンガポール、日本における議論」
- 登壇者
Moderator: Abasa Philips
Alex Shin, Chief Business Officer & Partner, Hashed
Bo Wang, Founder & CEO, Delphy Foundation
Joshua Ho, Co-Founder, QCP Capital
Natavudh “Moo” Pungcharoenpong, Co-CEO, SIX Network
Masa Keith Nakatsu
アジアを中心に各国の規制についての議論が交わされました。
韓国ではICO、取引所が政府から公式なものであるというアナウンスはされておらず、中国は他国とは全く違う状況であり、ICOは禁止されています。
デジタル支払いについては、日本ではアメリカや中国と違い、デジタル支払いの文化が成熟していません。文化を形成していくためには、サービスプロパイダーとバンキングが問題になり、まずは仮想通貨にフレンドリーな銀行を探していく必要があるとのことでした。
さらに現在、厳しい規制が課せられている中国は、今後6ヶ月〜1年で規制が緩くなっていくと考えているようです。
2017年9月の仮想通貨への規制、禁止を厳格に定めた中国は、仮想通貨市場へ大きな影響を与えました。
G20などで世界基準の規制法案が定まれば、中国の規制緩和にも繋がるでしょう。
4/4〜4/5の2日間にかけてウィンストンホテル東京(目黒区)で開催された国際サミット「BeyondBlocks 東京サミット2018」にメディアパートナーとして招待いただきました。
世界中からブロックチェーンに関連するトップリーダー、開発者、投資家、そしてブロックチェーンに熱狂する仲間たちが東京に集結しました。
今回はその国際サミットの模様を取材したレポートに加え、運営 堀口の見解と考察も交えお伝えします。