仮想通貨の資金調達方法であるICO(イニシャルコインオファリング)にて、世界最大規模の10億ドル(約1200億円)の資金調達をした、メッセージアプリ「Telegram」は、仮想通貨プロジェクトTON(Telegram Open Network)の間発状況が70%完了していることが明らかとなった。
メッセージアプリTelegramは、世界中で使用できる世界最大のSNSとして2013年に立ち上げたサービスである。最大の特徴としてメッセージを暗号化することでユーザーのプライバシーやメッセージ内容の匿名化することができる。
現在の全世界利用者数は約2億人以上とも言われ、仮想通貨市場でもコミュニティのコンテンツとして深い関係性を持っている。
仮想通貨プロジェクト「TON(Telegram Open Network)」
そして、仮想通貨プロジェクト「TON(Telegram Open Network)」は、Telegramを使用するユーザーに対して、同プラットフォーム(テレグラムSNS)でTONのトークンを用い、国際送金を行えるプロジェクトである。
トークンを使用した国際送金の実施日程の詳細は明らかとなっていないが、今年3月にはプライベートセールを2回行い、第1回と第2回を合わせて合計17億ドル(約1870億円)を調達している。
また、TON(Telegram Open Network)の開発状況は次の3つの分野に分かれている。
- スマートコントラクト
- TONネットワーク
- 新たなブロックチェーンメカニズム
スマートコントラクトについては、既に95%以上の開発が完了しており、同じプラットフォーム上での送金や契約に必要なシステムとなる。また、dApps(分散型アプリケーション)の実行も行い、競合としてイーサリアム(ETH)や、中国で開発が進められている仮想通貨NEO(ネオ)と同様の、プラットフォームとなることが予想される。
これまで資金用達から開発までの期間は6ヶ月と短い期間であったが、70%の完成が判明していることから、残りの数ヶ月でプロジェクトの基盤は完成されるのではないかと考えられている。