“信用できない取引所”のボリュームが「54%」を占める|CryptoCompareレポート
仮想通貨やブロックチェーン関連のデータ分析を行うCryptoCompareは、仮想通貨取引所の新たなデータを公開し、市場に流通している仮想通貨の総取引量について解説した。
分析データによるとCryptoCompareは、独自の分析から「信用できない取引所」「信用できる取引所」と、大きく仮想通貨取引所を2つに分類し、これらの取引所の総取引量についてレポートを公開した。<
同社が信用できる・信用できない取引所との違いは、取引所ごとせ設定されたランクによって分けられている。
- 信頼できる取引所(AA-B)
- 信頼できない取引所(C-F)
そして公開されたレポートでは、7月の仮想通貨取引量の54%がランク「D」または「E」の評価を行った取引所が占めており、AAランク5%(310億ドル)、Aランク19%(1,190億ドル)、Bランク8%(470億ドル)と、上位にランクインされている信用できる取引所に合わせ、Cランクの4%が残りの46%(3,160億米ドル)を占めているという。
すなわち仮想通貨市場の取引量は、信用できない取引所にて半数以上となる「54%」が取引されており、セキュリティ面や取引所ボリュームに難のある取引所である「信頼できない取引所」が、仮想通貨全体の取引ボリュームの大半を占めていると主張している。
ユーザーは、信用できる取引所へ移行している
しかし、最近の仮想通貨取引所のパワーバランスは変化し始めている。AAランクの仮想通貨取引所のボリュームは7月、前月よりも29%増加。一方、Eランクの取引所からのボリューム(1,420億ドル)は、前月からほぼ20%減少している。
AAランクの取引所には、日本国内の仮想通貨取引所bitFlyer(ビットフライヤー)をはじめ、米国最大の仮想通貨取引所Coinbase(コインベース)が名を連ねている。
参考記事:CryptoCompare仮想通貨取引所ランキングはこちら