ビットコイントラストNinepoint、上場投資信託への転換の投資主承認を発表

NinepointがビットコインETFへの転換を承認

ビットコイントラストのマネージャーであるNinepoint Partners LPが、ファンドの投資主による特別会合を開催し、ビットコインETF(Exchange Traded Funds=上場投資信託)への転換を承認したことが分かった。

特別会議で、投資主は以前に発表されたファンドの「ナインポイントビットコインETF」と呼ばれる上場投資信託への転換を承認した。該当する規制および証券取引所の承認を条件として、転換が実施される予定で、2021年5月6日またはその前後、もしくはマネージャーが独自の裁量で決定した際に転換が実施される予定とのこと。発効日にファンドのユニットは1:1ベースでETFのユニットに変換され、投資主は転換後、ETFのユニットの保有者として認識されるために、事前準備や措置などは必要としないとのことだ。

同ファンドは、発効日まで、現在のティッカーシンボルでTSX(Toronto Stock Exchange=トロント証券取引所)で取引を継続するとのこと。また、TSX要件の履行を条件として、転換後、ETFのユニットは引き続きTSXで「BITC.U」として米ドルで、TSXで「BITC」としてカナダドルで取引される。

NEXTMONEYの特集記事「グレイスケール、「GBTCをETFに転換することに100%コミット」と述べる」で報じたように、2021年4月、グレースケールが主力のグレイスケール・ビットコイン・トラスト(GBTC)を上場投資信託(ETF)に転換することに100%コミットするとブログで明かしたばかりである

Ninepoint PartnersLPの概要

トロントを拠点とするNinepointは、カナダを代表するオルタナティブ投資運用(※1)会社の1つだ。
(※1)オルタナティブ投資運用とは、投資対象である上場株式や債券と相関しないとされる一連の新しい運用対象に投資することを指す。ヘッジファンド、商品ファンド、不動産などがこれにあたり、従来にない資産に代替する。オルタナティブ(alternative)とは、“代わり”や“代替”という意味である。

約80億ドルの運用資産と機関投資家契約を監督しているNinepointは、投資家がリターンを高め、ポートフォリオリスクを管理する可能性のある革新的な投資ソリューションを模索するのを支援することを約束し、北米株式、グローバル株式、実物資産、代替収益など、さまざまな代替戦略を提供している。なお、Ninepoint Digital Asset Groupは、Ninepointの一部門である。

グレイスケール、「GBTCをETFに転換することに100%コミット」と述べる

2021.04.06