グレイスケールがGBTCを100%ETFへ転換と明かす
グレイスケール・インベストメンツ(Grayscale Investments)は、主力のグレイスケール・ビットコイン・トラスト(GBTC)を上場投資信託(ETF)に転換することに100%コミットしていると述べていることが分かった。
運用資産390億ドル(約4兆3,000億円)にのぼる世界最大のデジタル資産マネージャーであるグレイスケール社はブログで、ETFを提供するため、SEC(米国証券取引委員会)に再申請する意向を確認し、次のように述べている。
何よりもまず明確にしておきたいのは、GBTCをETFに変換することに100%取り組んでいるということです。
米国内におけるビットコインETFの承認は、当NEXTMONEYの特集記事「SEC、ビットコインETFを全て非承認=希望はバスケット型のビットコインETFのみ」で報じているように、これまで申請されてきた数十件の申請を拒否し続けている。一部の業界オブザーバーは、資産自体を保持することなく従来の投資家にBTCへのアクセスを提供するETFを潜在的なゲームチェンジャーと見なしている。
グレースケールは2016年にビットコインETFを初めて申請したが、SECの方針を理由に申請を最終的に取り下げており、同社はビットコインETF申請に関して次のように述べた。
グレースケールは2016年に最初にビットコインETFの申請を提出し、2017年の大部分をSECとの会話に費やしました。最終的に、デジタル資産の規制環境が、そのような製品を上手く市場に出すことができるほど進んでいないと分かったため、申請を取り下げました。
グレースケール側は、SECに認められれば直ちに上場投資信託(ETF)に転換する意向とのこと。
グレースケールのビットコインETFへの準備
SECは仮想通貨ETFをまだ承認していないものの、北米で初のビットコインETFの取引が2月にカナダで始まったことを受け、複数の企業がこの数週間に申請しており、当サイトでも「オンタリオ州規制当局、Evolveを2番目のカナダのビットコインETFに承認」などで報じてきた
「グレースケールのビットコイントラストは割引価格で取引」でも報じたように、GBTCは1カ月以上ビットコイン価格を割引価格で取引してきた。同社のマイケル・ソンネンシャイン(Michael Sonnenshein)CEO(最高経営責任者)は電話インタビューでビットコインETFについて次のように語っている。
いずれ公開市場で取引されると以前から考え、ETFに転換できるように現在のような構成にしてきた。