政府主導で取引プラットフォーム整備を加速
ベトナム政府は、規制された仮想通貨市場を2026年第3四半期までに正式に立ち上げる計画を進めている。政府はすでに複数の関連企業を承認しており、規制された市場の立ち上げ準備を進めている。
ベトナムのグエン・ドゥック・チ(Nguyễn Đức Chi)財務副大臣は、「デジタル・トラスト・イン・ファイナンス2026」フォーラムにおいて、規制された仮想通貨およびデジタル資産市場の公式活動が、早ければ2026年第3四半期にも開始される可能性があると明らかにした。同氏は、「安全性と透明性を確保するために設計された枠組みの下で、仮想通貨市場の最初の公式活動が開始される可能性がある」と述べている。
政府は財務省、公安省、ベトナム国家銀行の連携を通じて、デジタル資産取引プラットフォームを運営する5社を承認した。候補企業として、SCEX、VIX Crypto Asset Exchange、CAEX(Vietnam Prosperity Crypto Assets Exchange)、TCEX(Techcom Crypto Exchange)、Vietnam Digital Assetsなどの名前が挙げられている。
また、ベトナムでは2026年初頭にデジタル技術産業法が施行され、仮想通貨が正式に合法化された。これに先立ち、2025年には仮想通貨市場の試験運用に関する決議や、国家証券委員会傘下の管理委員会設置も進められていた。
デジタル経済戦略の柱として仮想通貨市場を育成
今回の市場整備は、ベトナム政府が推進するデジタル経済戦略の一環として位置付けられている。
政府は2030年までに、デジタル経済がGDP(国内総生産)の30%以上を占めることや、取引の80%をキャッシュレス化することを目標に掲げている。また、企業の40%以上がイノベーション活動に従事することも目指している。
ベトナムは世界でも活発な仮想通貨市場の一つとされており、Chainalysis(チェイナリシス)の2025年世界仮想通貨普及指数では世界4位にランクインした。さらに、2025年6月までの12カ月間におけるオンチェーン取引額は約2,000億ドル(約31.7兆円)規模と推定されている。
一方で、多くのトレーダーは依然としてBinance、OKX、Bybitなど海外取引所を利用している。政府は国内プラットフォームの利用拡大を目的に、5年間の仮想通貨パイロットプログラムも進めており、取引をベトナムドン建てで行う方針を示している。
























