市場環境の悪化で非公開調達も視野に
仮想通貨ウォレット企業レジャー(Ledger)が、検討していた米国でのIPO(新規株式公開)計画を延期した。
LEDGER PAUSES US IPO PLANS AMID MARKET UNCERTAINTY
Crypto security firm Ledger has paused its planned U.S. IPO due to unfavorable market conditions, according to a report.
The company has not yet filed a confidential S-1 with the SEC, and may instead pursue private fundraising…
— *Walter Bloomberg (@DeItaone) May 13, 2026
報道によると、暗号資産セキュリティ企業のレジャー社は、不利な市場環境のため、計画していた米国でのIPOを一時停止した。同社はまだSECに非公開のS-1を提出しておらず、代わりに私募による資金調達を検討する可能性がある。以前の…
仮想通貨市場の低迷や投資家心理の悪化を受け、同社は非公開での資金調達も含めた代替案を検討しているという。フランスのハードウェアウォレットメーカーであるレジャーは、米国で計画していたIPOを正式に延期した。関係者によると、同社はSEC(米証券取引委員会)への機密扱いのS-1登録届出書を提出しておらず、上場に向けた正式手続きには進んでいない。
レジャーは今年(2026年)初めから、ゴールドマン・サックス(Goldman Sachs)、ジェフリーズ(Jefferies)、バークレイズ(Barclays)などの金融機関とIPOについて協議を進めていた。企業価値は約40億ドル(約6,335億円)規模とされていた。
しかし、仮想通貨市場の低迷や取引量の減少を背景に、仮想通貨関連株への需要低迷が続いている。同社は現在、非公開での資金調達を含めた複数の選択肢を検討しているという。
2014年にパリで設立されたレジャーは、秘密鍵をオフライン環境で保管できるハードウェアウォレットを展開している。同社は、1,000億ドル(約15.8兆円)超の顧客資産を保護しているとしている。
仮想通貨企業でIPO延期の動き広がる
レジャーのIPO延期は、仮想通貨業界全体で上場計画を見直す動きが広がる中で決定された。
米大手仮想通貨取引所クラーケン(Kraken)も、2025年にSECへ非公開で書類を提出したものの、その後IPO計画を延期したとされる。市場の変動性やトークン価格の下落が続く中、投資家は新規上場案件に対して慎重姿勢を強めている。また、2026年に米国でIPOを実施した仮想通貨関連企業ビットゴー(BitGo)は、1月に約2億1,300万ドル(約337.3億円)を調達したものの、その後株価は公募価格を約36%下回って推移している。こうした状況を受け、仮想通貨企業のIPO延期が相次いでいる。
一方で、レジャーは米国事業への投資を継続している。3月にはニューヨークに新オフィスを開設し、Circle Internet出身のジョン・アンドリュース(John Andrews)氏をCFO(最高財務責任者)に任命した。同社は機関投資家向けサービス「Ledger Enterprise」の拡大を進めており、IPOを延期した後も米国市場での事業拡大を続ける方針を示している。
























