eBayがGameStopの買収提案を拒否し、市場では成立期待が後退
eBayは、GameStop(ゲームストップ)が提示した560億ドル(約8.8兆円)規模の買収提案を拒否した。
資金調達や実行リスクへの懸念が広がっており、市場では買収成立への期待が低下している。eBayの取締役会は、GameStopによる1株当たり125ドル(約19,700円)の現金および株式による買収提案を拒否した。取締役会は提案について「信憑性も魅力もない」と判断し、資金調達構造や事業統合リスクに強い懸念を示した。
GameStopのライアン・コーエン(Ryan Cohen)CEO(最高経営責任者)は、カナダ最大級の銀行グループであるトロント・ドミニオン銀行(TD Bank Group)のホールセール・バンキング部門のTD Securities(TDセキュリティーズ)から最大200億ドル(約3.15兆円)の融資確約を受けていると説明している。
ただし、この融資には合併後企業が投資適格格付けを維持する条件が付いており、資金調達パッケージの確実性や取引全体の安定性には疑問も示されている。ムーディーズも、取引による負債比率の上昇がeBayの信用格付けに悪影響を与える可能性を指摘した。また、両社の事業重複が限定的であることから、アナリストからは相乗効果は限定的だとの指摘も出ている。
一方で、コーエン氏は、GameStopの約1,600店舗をeBayの物流やライブコマースに活用する構想を示しており、業務効率化やコスト削減につながる可能性を強調した。
買収成立への期待低下で市場心理も悪化
eBayによる拒否を受け、予測市場ではGameStopによる買収成立への期待が後退した。記事によると、買収成立を支持する予測は24時間前の22%から15.5%まで低下している。
両社の株価も下落しており、市場では今回の拒否を取引成立に向けた大きな障害と受け止める動きが広がった。
また、GameStopの財務的な柔軟性に対する懸念も浮上している。同社は過去に4,710ビットコイン(Bitcoin/BTC)を取得し、仮想通貨を資産戦略の一部として活用してきた。今回の大型買収提案を受け、市場では保有するビットコイン売却の可能性を巡る憶測も広がっている。
今後は、GameStop側が株主提案や公開買付けなど新たな手段に踏み切るかどうかが注目される。
























