フランス銀行はCBDCをほのめかし、デジタルユーロを弱体化させる

フランス銀行がCBDC発行を示唆

銀行や金融市場がホールセールレベルで使用するCBDC(中央銀行発行デジタル通貨)の報酬を獲得するための新しいイニシアチブが、9月27日(火曜日)、フランス銀行によって発表された事が分かった。

フランスの中央銀行であるフランス銀行(Banque de France)のビレロイ・ド・ガロー(Villeroy de Galhau)総裁は、同銀行のデジタル通貨会議で講演。同総裁は、ホールセールCBDCは、ニュースをつかむリテールCBDCよりもメディアの注目を集めていないと述べた。ホールセールCBDCは、国境を越えた決済のために、許可された機関のみが使用できるという。

欧州中央銀行は早ければ2026年にもデジタルユーロ発行へ

同総裁によると、ECB(European Central Bank=欧州中央銀行)は早ければ2026年にもデジタルユーロを発行することを検討しているとの計画を明らかにし。ECBを含む多くの中央銀行が、日常的な使用と金融市場向けのCBDCを調査していると述べた。

自動化されたマーケットメーカーのようなベンチャーは、分散型金融におけるCBDCの流動性を管理する。同総裁は、これらの自動化されたマーケットメーカーが、特定証券取引を維持したい投資銀行と同様の役割を果たすだろうと示唆している。プロジェクトジュラ(Project Jura)のようなフランスの中央銀行の他ベンチャー企業は、トークン化された債券と、CBDC発行・配布を担当。フランスとスイスの中央銀行にあたるSNB(Swiss National Bank=スイス国立銀行)は、BIS(Bank for International Settlements=国際決済銀行)イノベーションハブとともに、2021年11月にプロジェクトジュラの実験を3日間にわたって実施。このプロジェクトでは、ホールセールCBDCの有効性と、そのような取引における分散型台帳技術の機能を研究したとのことだ。

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