Aave主導で復旧枠組みを構築し資本増強による安定化へ
2026年4月18日(土曜日)に発生したKelp DAOのハッキングを受け、分散型金融エコシステム全体で復旧に向けた協調対応が進んでいる。
Aave service providers have published an Aave DAO governance proposal to contribute 25,000 ETH to the ongoing DeFi United effort.
Aave DAO's ETH contribution would go towards the plan to restore rsETH's backing to try and normalize market conditions as quickly as possible.
DeFi…
— Aave (@aave) April 24, 2026
Aaveサービスプロバイダーは、進行中のDeFi Unitedの取り組みに25,000 ETHを拠出するためのAave DAOガバナンス提案を公開しました。Aave DAOのETH拠出は、rsETHの裏付けを回復し、市場状況をできるだけ早く正常化するための計画に充てられます。
Aave(アーベ)を中心に各プロトコルが資金拠出や融資提案(MIP-34)を打ち出し、資本増強と信頼回復を目的とした対応が進められている。
今回の問題は、LayerZeroを利用したクロスチェーンブリッジへの不正アクセスにより、約116,500 rsETHが不正に発行されたことに端を発する。攻撃者はこれらの資産をAave V3の担保として使用し、82,650 WETHと821 wstETHを借り入れたことで、Aaveに不良債権リスクが発生した。
この事態に対し、Mantle NetworkはAave DAOに対して最大30,000 ETHの融資枠を提案した。この資金はrsETH関連のエクスポージャー解消に限定して使用される。融資は利息付きで、金利はLidoのステーキングAPRに1%を上乗せした水準が想定されている。期間は最長36カ月で、早期返済に違約金は発生しない。
担保としてAaveはプロトコル収益の5%と、少なくとも1,100万ドル(約17.5億円)相当のAAVEトークンを提供する必要がある。融資はマルチシグウォレットを通じて管理され、Mantleは担保に対する優先権を持つ構造となる。
Aaveが復旧計画を主導し資金拠出が拡大
Aaveは「DeFi United」イニシアチブのもと、業界横断の復旧対応を主導しており、焦点は盗難資産の回収ではなく、資本増強によるエコシステムの安定化に置かれている。
Aave DAOは復旧計画の一環として、財務から25,000 ETHを割り当てる提案を公表した。この拠出は資産カバレッジの回復を目的とした固定資金として機能する。これまでの寄付や資産凍結により、当初163,183 ETHとされていた赤字は約75,081 ETHまで縮小している。
さらに、Lido DAOが最大2,500 ETH、Ether.fiが最大5,000 ETHの拠出を表明したほか、Golemも1,000 ETHの支援を約束している。個人ではAave創設者のスタニ・クレチョフ(Stani Kulechov)氏が5,000 ETHの拠出を表明しており、複数の関係者が資金支援を表明している。
今回の事態は貸出金利と借入金利に圧力をかけ、流動性状況を悪化させる要因となっている。強制清算リスクの高まりも指摘されており、Aaveの関係者はユーザーにとって最善の結果を得るためにはエコシステム全体での協力が重要であるとの認識を示している。
























