ビットコインETF、市場低迷で2週間で13億ドル減少=GBTCが最大損失

ビットコインETF、市場低迷で2週間で13億ドル減少

米国のスポットビットコインETF(上場投資信託)は過去2週間の取引で12億9,800万ドル(約2,073億円)のビットコイン流出を記録し、グレイスケールのGBTCが同期間に計6億4,250万ドル(約1,026.3億円)の流出でランキングをリードしている事がわかった。

英・ロンドンに拠点を構える投資管理会社Farside Investors(ファーサイド)のデータによると、米国のスポットビットコインETFは過去2週間で合計12億9,800万ドルの流出を経験。この流出は、ビットコイン(Bitcoin/BTC)の価格下落と一致しているものの、アナリストは今後数カ月で市場がさらに上昇すると予想している。

グレイスケールが流出でランキングをリードする一方で、ブラックロックのIBITビットコインETFは、4,310万ドル(約68.8億円)の純流入を記録した唯一のファンドとなった。CoinMarketCapのデータによると、BTC価格は同時期に11.6%下落している。2024年4月以降、ビットコインETFへの資金流出が増加しており、ビットコイン投資ビークルは4月24日から5月初旬までに12億ドル(約1916.7億円)を超える資金流出を記録している。仮想通貨取引会社ZeroCap(ゼロキャップ)の最高投資責任者、ジョナサン・デ・ウェット(Jonathan de Wet)氏は、資金流出が続き、マウントゴックスの債権者への返済が続く中、ビットコインの価格調整が「主要サポート」レベルの57,000ドルに達すると予想し、次のように述べている。

BTCとETHは、市場全体を考えると驚くほど持ちこたえており、主要サポートはそれぞれ63,000と63,400で、過去数カ月間の価格帯にまだ明らかに収まっている


専門家は売り圧力が高まる可能性を懸念

複数の市場専門家は、ビットコインの価格が大幅に下落し、売り圧力が高まる可能性があると懸念を表明している。

このポジションは、ドイツ政府のビットコイン売却と、マウントゴックスの債権者への90億ドル(約1.4兆円)の補償が7月に開始されることに起因している。ビットコインやその他のデジタル資産は下押し圧力を受ける可能性があるが、マウントゴックス債権者への補償が長期的には強気の見通しを引き起こす可能性があると同氏は指摘したうえで、次のように語った。

中長期的には、ETH ETFの立ち上げにより2024年末に緩和バイアスが予想され、実際の緩和は2025年に始まるため、前向きである。

eToroの市場アナリスト、ファルハン・バダミ(Farhan Badami)氏は、ビットコインは「将来を見据えた」ものであり、重要な市場イベントで価格が決まることが多いと語ったほか、ビットコインの価格は今後数週間は6万~7万ドルの範囲で安定し、今後数カ月で史上最高値まで上昇し続けると予想していると述べている。

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