ゴールドマンサックスがブロックチェーンは時代遅れになる可能性に言及

仮想通貨は実行可能な投資ではない

米国の金融大手ゴールドマンサックス(Goldman Sachs)のアナリストは、イーサリアムオプションと先物取引を開始する銀行の計画にもかかわらず、仮想通貨は実行可能な投資ではないと語っていることが分かった。

同社の6月版仮想通貨レポートで、銀行の巨人の個人資産管理を担当するゴールドマンサックスの投資戦略グループは、仮想通貨は「実行可能な投資ではない」と記載している。同社グループのアナリストは、規制の監視を強化することが、仮想通貨エコシステムが直面する最大のリスクであると指摘。

SEC(米国証券取引委員会)のゲイリー・ゲンスラ―(Gary Gensler)議長は、投資家は仮想通貨市場で完全な保護を受けていないと述べている。

ブロックチェーンが時代遅れになる可能性

ゴールドマンサックスのアナリストは、テクノロジーが企業運営をより効率的にし、個人データの悪用を防ぐことを期待しているにもかかわらず、テクノロジーの進歩によりブロックチェーンが「時代遅れ」になる可能性があると述べている。

同銀行はビットコインのエネルギー消費についても警告を発し、より広範な採用を思いとどまらせる可能性があると主張している。当NEXTMONEYの5月10日付特集記「ゴールドマンサックス、正式に仮想通貨取引チームを設立」でも報じたように、デジタル資産に関する弱気な研究記事にもかかわらず、ゴールドマンサックスはイーサリアムの先物とオプションを追加することを計画していると報じられており、仮想通貨取引デスクをさらに拡大している。

一方で同社は、「ゴールドマンサックス、最新レポートでビットコインが正当な資産か再考」で報じているように、ビットコインおよび仮想通貨が正当なな資産であるか再考するとレポートに記載しているほか、「ゴールドマンサックスの最高投資責任者、ビットコインが最も嫌いな投資と語る」で報じたように、ゴールドマンサックスの最高投資責任者はビットコインが最も嫌いな投資と語るなど、同社内においてもビットコインの位置づけに対する見解は分かれているとみられる。

ゴールドマンサックスのデジタル資産責任者であるマシュー・マクダーモット(Mathew McDermott)氏によると、最近の(投資)敗北にもかかわらず、仮想通貨の取引に対するクライアントの需要は依然としてあると語っている。実際、これらのレベルがもう少し当たりの良いエントリーポイントであると感じ、取引に熱心なクライアントからは多くの関心が寄せられているのが実情だ。

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