マスターカードとMoonPay、1億5000万の加盟店で提携=ステーブルコイン決済を導入

マスターカードとMoonPayの提携でステーブルコイン決済を導入

マスターカード(Mastercard)とMoonPay(ムーンペイ)は、新たなグローバルパートナーシップを発表した。

日本語訳:
MoonPayとMastercardが提携し、世界1億5,000万社の企業でステーブルコインによる支払いと支出を可能にしました。
この提携により、すべての仮想通貨ウォレットは、新しいステーブルコインベースの仮想マスターカードにもアクセスできるようになります。

マスターカードとMoonPayは、新たなグローバルパートナーシップを発表。その目標は、マスターカードのネットワーク全体でステーブルコイン決済をサポートすることで、両社は、企業や消費者がステーブルコインで支払いや受け取れるようにする予定だ。発表によると、金融機関やフィンテック企業はマスターカードブランドのカードを発行できるようになる。これらのカードはユーザーのステーブルコインウォレットに接続され、カード所有者はリアルタイムでステーブルコインを利用できるようになるという。

今回の発表は、MoonPayが2025年3月にステーブルコイン決済企業Ironを買収したことを受けてのもので、Ironのインフラは、POS(販売時点)でステーブルコイン決済を法定通貨に変換できるように設計された、今後発売されるこれらのカードの技術基盤となる。

マスターカード加盟店でステーブルコインが即換金可能に

販売時点で、ステーブルコインは自動的に現地通貨に換金され、決済は、世界中でマスターカードをサポートする1億5,000万以上の場所で受け付けられる。

今提携でMoonPayが最近買収したIronの技術を活用している。Ironは、仮想通貨ウォレットをデジタル銀行口座のように機能させ、迅速かつ効率的なステーブルコイン送金をサポートし、これらの機能は、国際決済、出金、商取引に利用できる。

両社は、このシステムにより、企業からフリーランサーやコンテンツクリエイターなどへの支払に役立つと述べている。また、銀行口座が不足している地域や送金手数料が高い地域の人々にもメリットをもたらすと期待されている。

Iron買収が新たなカード技術を強化

マスターカードは、4月に仮想通貨取引所OKX、決済代行業者Nuvei、USDコイン(USDC)発行会社サークル(Circle)と提携しており、今提携はこれに続くもので、規制強化が続くなか、従来型決済代行業者がデジタル資産分野、ステーブルコインへの進出を加速させる中で実現した。

MoonPayが今年初めにIronを買収したことは、新ステーブルコインカード構想の推進において中心的な役割を果たしている。加盟店の取引体験からボラティリティを排除することで、日常的な取引にステーブルコインを利用できるようにすることを目指しており、取引時にステーブルコインを現地通貨に変換する機能は、従来の小売システムとのシームレスな統合を目的としている。

両社は、新しいカードインフラがさまざまな地域の小売取引をサポートする予定であり、MoonPayが仮想通貨から法定通貨への変換を管理し、マスターカードがグローバルな決済網を提供すると述べている。

トークン化と生体認証によるセキュリティ強化

マスターカードは、2030年までに物理的なカード番号とパスワードを生体認証に置き換えることで、オンラインショッピングを変革させる計画で、この技術は現在主要市場で試験運用されており、まもなく普及する可能性が高い。

同社は、トークン化と生体認証を組み合わせることで、オンライン決済時のセキュリティと利便性の向上を目指している。マスターカードは、カード情報の漏えいが一因となり、オンライン不正利用が実店舗よりも多く発生していると指摘している。

 

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