米取引所Binance.USは本日スタートするが、13の州で使用できない
待望の米国ユーザーをメインターゲットにした仮想通貨取引所Binance.USは、水曜日にアカウント登録の受け入れを開始する。Binanceが新たに立ち上げる仮想通貨取引所「Binance.US」は、米国の規制に準拠した新しい仮想通貨取引所として開設される。
バイナンス(Binance.com)はこれまでにも米国ユーザー向けにサービスを提供していたが、米国の規制に基づいてサービスを提供し続けていくために新しい仮想通貨取引所を設立する。取引開始時にはウェブサイトのみ、取引開始が予定されており、モバイルアプリからの利用は順次開始されていくと報告している。
13の州ではBinance.USが使用できない
「Binance US」は米国の規制を重要視しており、取引開始時には、ニューヨーク、テキサス、フロリダを含む米国13州の居住者へのアクセスが禁止される予定である。
また、取引所を利用するためには政府が発行するID(運転免許証やパスポート)と社会保障番号(Social Security number/SSN)を登録し、本人確認手続き(KYC)を完了させる必要があるとのこと。
Binance.USのCEOであるCatherine Cooley氏の声明では以下のように、これから利用範囲が拡大していくことをほのめかしている。
「私がこの時期に育ち教育を受けた州でBinance.USを提供できないのは残念ですが、これはほんの始まりに過ぎないので安心してください。 そして、私たちの多くが故郷と呼ぶこれらの州の人々にアクセスできるようにすることが私たちの使命です。」
米国ユーザーのBinance.com禁止による影響
またBinance USのリリースを受けて本家Binanceでは米国ユーザーの利用禁止が予定されており、Binanceでは完全に利用できなくなるとのことだ。
Binance U.Sユーザーは、最初は小口決済システムまたは電信送金によるトークンの購入のみ許可されておりクレジットカードなどの支払いには対応していないとのことであるが、取引所は「ユーザーの需要に基づいて」他の支払いオプションを模索している。取引所がそのユーザーに保険を提供するかどうかに関して、Binance U.S.は顧客保護を優先し、顧客を盗難やハッキングから保護するための対策を講じていると話した。