Binance が元IRS特別捜査官を採用
ブルームバーグマーケットエディターのジョアンナ・オシンガー(Joanna Ossinger)氏が、Binanceの取締役会に最近追加された詳細を共有。オシンガー氏によると、規制攻撃の中で同仮想通貨取引所はそのセキュリティと調査ユニットを強するべく、元IRSのサイバー犯罪ユニットに所属していた2名を新たに採用したことが分かった。
Binance hires a former IRS special agent who worked on some of the digital-asset world’s most high-profile probes https://t.co/9B2yGzXfGW
— Bloomberg Crypto (@crypto) September 30, 2021
Binanceは、デジタル資産の世界で最も注目を集めているプローブのいくつかに取り組んだ元IRS特別捜査官を雇っています。
ブルームバーグによると、世界をリードする集中型仮想通貨取引所Binanceは、IRS(Internal Revenue Service=内国歳入庁)の特別捜査官であったティグラン・ガンバリアン(Tigran Gambaryan)氏を採用。ガンバリアン氏は、Binanceのグローバルインテリジェンスおよび調査担当副社長に就任する予定だ。また、もう一人の元IRS役員であるマシュー・プライス(Matthew Price)氏については、闇サイト摘発などを手掛けた人物で、Binance調査のシニアディレクターとして就任する予定だ。
ガンバリアン氏は、仮想通貨詐欺やハッキングの分野で多くの注目を集める調査を主導しており、そのなかにはMt.Gox事件やBTC-eおよびシルクロード事件の調査を担当していた人物である。ガンバリアン氏の関心分野は、テロ資金供与や児童ポルノの配布に加え、個人情報詐欺、脱税、銀行秘密違反との闘いに奮闘している。
Binance vs. Regulators:別の日、別の制限
Binanceのジャオ・チャンポン(Changpeng Zhao:趙長鵬)CEOは、仮想通貨取引きセグメント全体、特にBinanceの進歩にとって、この発表の重要性を強調している。
Binance調査チームには、現在、世界のトップ調査員が含まれており、経験豊富な人材を採用することにより、Binanceはコンプライアンスリーダーとなり、Binanceおよび仮想通貨エコシステム全体への信頼を高めることを目指している。現在Binanceは比類ない規制圧力にさらされており、規制強化によって同取引所は、NEXTMONEYの特集記事「マレーシア証券委員会がBinanceに執行措置として運用停止を命じる」、「Binanceが香港の仮想通貨デリバティブサービスの閉鎖を発表」、「規制上の懸念の中でBinanceはオーストラリアでのBinanceAxesデリバティブ取引を停止」、「Binanceシンガポール、顧客へ法定通貨預金、仮想通貨取引・購入を停止」などで報じているように、サービスの提供を縮小または停止せざるを得ない状況に陥っている。