テヘラン証券取引所の地下室で違法仮想通貨マイニング機器見つかる|直後にディレクターが辞任

テヘランの証券取引所地下室でマイニングマシンが発見される

イランの首都テヘランの証券取引所で、違法送業していたとみられる仮想通貨マイニング機器が発見され、その直後にディレクターであるアリ・サーレー(Ali Sahraee)氏が辞任を発表した事が分かった。

地元メディアの報道によると、サーレー氏は警察の取り締まり後に解雇されたみられており、同証券取引所取締役会は当初、2020年にあくまでも“研究目的”として複数台のマイニングマシンが設置されたことを確認しており、サーレー氏は次のように述べている。

証券取引所での仮想通貨マイニングについてさらに調査する機会を提供し、市場の安定を助けるために、私はそれを受け入れた取締役会に辞任を申し出ました。


マイニング禁止の背景には国内電力事情

今回のマイニングマシン摘発は違法マイニング問題のために標的とされた作戦の一部で、世界の仮想通貨の約7%がイランでマイニングされているという事実が背景にある。

これら7%のマイニング稼働率のうち、ほとんどが違法に操業されており、これまあでもイラン国内で問題視されていた。ブロックチェーン分析を手掛けるEllipticは、同国内の業界が10億ドル(約1,111億円)相当の収益を実現し、世界的な制裁を回避するために使用されていると以前に推定していた。

政府の努力の一環として、報告によると、マイニングされた仮想通貨が中央銀行に売却された場合、イランは認可されたマイニング業者に安価なエネルギーを提供していたとする一方で、複数の中国刑マイニング業者イランで仮想通貨マイニングに従事していたと報じている

NEXTMONEYの特集記事「イラン政府が前政権で規制された仮想通貨マイニング禁止を解除へ」でも報じたように、2020年5月、イランのハッサン・ロウハニ(Hassan Rouhani)元大統領は、国内電力網への圧力を軽減するため、4カ月間の禁止を発表。当時の声明によると、マイニングは9月22日まで違法として法的に規制され、イランでの継続的な電力不足の責任を不法仮想通貨マイニング業者に負わせた電力会社Tavanirによって反発の声が上がっていたものの、イラン産業マイニング貿易省はこの主張を却下している。