会津大学、キャンパスデジタル通貨を発行

会津大学がキャンパスデジタル通貨発行へ

仮想通貨研究に積極的なことで知られる福島県会津若松市にある会津大学の学生と教授によって、新たに地域デジタル通貨「白虎(Byacco)」を使用し、将来のキャッシュレス支払いを始めたことが分かった。

ブロックチェーン技術で運営されている白虎は、東京ファイナンス系スタートアップ企業である株式会社ソラミツが大学と共同で発案したものだ。そのソラミツ株式会社が提供する、良質なブロックチェーン技術に基づいた地域密着決済ソリューションを構築。より安全で信頼性の高い決済手段をブロックチェーン技術によって実現したのが今回の白虎だ。この白虎では、次世代のキャッシュレス決済をスマホアプリなどの端末にインストールし、学生と教授らは今年7月から、実用化に向けて先行使用している。

アプリに入金されたデジタルマネーは、大学内のカフェテリアやキャンパス内での支払いの「円」として使用したり、送金や受け取りに使用したりできる。現在はキャンパス内でのみ利用可能だが、今後は学外の加盟店でも利用する予定だ。関係者によると、導入については他の地域からも問い合わせ多く、全国展開を目指しているという。

ブロックチェーンは、取引履歴などのデータを記録するメカニズムで、取引に関与する人々は、改ざんを防ぐために元帳を共有および管理する。同社が開発した技術は、カンボジア国立銀行が試験的に発行したデジタル通貨であるバコンでも使用されており、同社は白虎と同じテクノロジーを利用しているという。地域デジタル通貨が本格的にブロックチェーン技術で運用されたのは日本で初めてのこと。

ブロックチェーン技術を使用したビットコインなどの仮想通貨はボラティリティが大きく、不安定要素を多分に有していると言われているが、白虎はステーブルコインの特徴を持ち、その価値は合法的な通貨とともに安定している。また、トランザクションデータは現金と同じ価値があり、白虎を受け取った店はすぐにお金として使用できる。この特性は、従来のキャッシュレス決済とは異なる点として大学内外から大きな注目を集めている。

ソラミツによると、地域のデジタル通貨の導入については、全国の自治体や地方金融機関から問い合わせを受けているという。スタートアップ企業は、他の分野で実用化することを目指しているが、ブロックチェーン技術に基づいて、白虎と他の地域のデジタル通貨を相互に運用することも白虎では可能だと語っている。

ソラミツ株式会社の宮沢和正社長は次のように述べている。

資金の流動性を加速させ、社会的コストを削減することは有益だ。私たちはそれを他の分野に拡大し、より幅広い協力を促進したいと思う。

コンピューター専門の大学として、1993年に日本で初めて開校した会津大学は、世界中から同分野で活躍する指導者が集められた大学だ。2016年3月には、独自仮想通貨である“萌貨(もえ)”の実証実験をアニメ系イベント『マジカル福島』で実施したことで、当時大きく報じられた。また、このイベントから数カ月後には、白虎を学食などで利用できるシステムを導入するなど、キャンパス内で積極的なキャッシュレス社会をソラミツと提携しながら進めていっている。なお、この時白虎は、2017年3月22~31日の約10日の間実証実験が実施され、Hyoerledger Irohaと呼ばれるブロックチェーン技術が使用されている。

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Rio(NEXT MONEY)

はじめまして!仮想通貨やブロックチェーンの国内外の仮想通貨や関連ニュースを通して、ためになる知識をどんどん吸収していきたいと猛勉強中!。 普段は鳥の声さえずる緑豊かな田舎で2児の子供とバタバタしながらの~んびり暮らす、スローライフに憧れるちょっぴりドジな母の一面も。 将来は、田舎に広い庭のある小さなお家に住むぞ~!