レーザーデジタルがアブダビで仮想通貨ライセンスを取得
東京に本社を構え、グローバル金融サービスとして世界30カ国の国や地域にネットワークを持つ野村の子会社であるレーザーデジタル(Laser Digital)リミテッドは、ADGM(Abu Dhabi Global Market)金融サービス規制当局から金融サービス許可=FSPを取得した事がわかった。
このライセンスにより、同社はADGM内で仮想資産と従来資産の両方に対してブローカーディーラーおよび資産/ファンド管理サービスを提供できる。UAEアラブ首長国連邦のレーザーデジタル事業のジェズ・モヒディーン(Jez Mohideen)CEO(最高経営責任者)は、今成果に対するチーム喜びを表明し、次のように語っている。
この重要なマイルストーンを達成できたことを非常に嬉しく思い、UAEの仮想資産業界に責任を持って貢献したいと考えています。ADGMでは常に最高水準のコンプライアンスと規制に従っており、ADGMのエコシステムに貢献できることを楽しみにしています。
金融サービスのための強力で先進的な規制環境を構築を目指すADGM
今回のライセンス承認は、金融サービスのための強力で先進的な規制環境を構築するというADGMの取り組みを示している。
ADGMの市場開発責任者であるアービンド・ラママーシー(Arvind Ramamurthy)氏は、レーザーデジタルを歓迎し、同社がADGMと連携し、優良な慣行と規制に関する国際ルールを遵守していることを強調。同社は、業務範囲の一部として、ブローカーディーラーサービスや資産/ファンド管理サービスなど、重要な金融サービスの提供に注力していくとのこと。このライセンスにより、UAEの急成長する仮想資産セクターにおける信頼性の高い金融サービスに対する需要の高まりに対応できるようになると期待されている。
現在同社は、規制の枠組みの発展と技術の進歩が特徴的な環境で事業を展開しており、同社による戦略的アプローチは、ADGM規制への準拠と金融サービスにおけるベストプラクティスの適用を重視している。この承認は、ADGMが金融コミュニティを拡大し、金融エコシステムの成長と安定性に貢献するレーザーデジタルなどのパートナーを組み入れていることも示しています。ADGMによる規制承認は、UAEの厳格な規制枠組み内で事業を展開するレーザーデジタルの能力に対する信頼の表れである。
なお、レーザーデジタルは現在、日本で新しい仮想通貨製品、「Stablecoin-as-a-Service」の導入を目指している3社のうちの1社であり、日本でのJPYおよびUSDステーブルコインの発行に協力して取り組んでいる。