イーサリアム取引量が急増
The Block Researchによると、イーサリアム(Thereum/ETH)の取引量が、スポットと先物の両方で、ビットコイン(Biitcoin/BTC)の取引量よりも速く増加していることが分かった。
調査によって判明したのは、トレーダーがビットコインと比較すると、イーサリアム取引の方が早く取引量が増加しているしていることが分かった。増加ペースが速くなっている理由の一つとして考えられているのが、2020年はDeFi元年と呼ばれていることからも分かるように、最近のDeFi(分散型金融)ブームが考えられている。
ビットコインの終値が1万1300ドルを超え、2017年末に到来したビットコインバブル相場以来の高値が続いているものの、イーサリアムビットコインの伸び率よりもさらに早いペースで高調に推移している。
COIN360より画像引用
メディアBlockのラリー・サーマック(Larry Cermak)氏が調べた内容によると、イーサリアム対ビットコインのスポットボリュームの比率を正当なボリュームの取引所の比率を調べてみると、2019年9月の約16%から現在は約50%にまで増加していることを突き止めた。また、先物取引量についても、イーサリアム対ビットコイン比率を調べた結果、2019年9月の約8%から現在は約29%と、こちらも上昇しており、全体として、イーサリアム取引量の増加は、ETM価格が上昇する余地がさらにある可能性があることを示している。
現在イーサリアムへの関心が急激に高まっているものの、時価総額ではやはり“王者ビットコイン”が圧勝している。CoinMarketCapの調べによると、8月4日22時時点の時価総額は、ビットコインが21,847,686,716,361円、イーサリアムは4,620,194,508,026円と、約5分の1であり、イーサリアムスポットボリュームは2分の1、先物ボリュームはビットコインボリュームの3分の1にとどまっているのが現状だ。
今月3日にイーサリアム先物取引量の1日あたりの出来高が過去最高の約140億ドルに達した事が分かった。7月27日に過去最高の96億ドルを記録した時と比べ、45%以上の増加を見せている。
skewより画像引用
先物契約とは、一定の資産を将来の一定時期に売買する2当事者間の合意で、契約購入者は将来の市場価格が契約価格よりも高いことを期待している。そのため、より高い市場価格で資産をすぐに売却できるのが特徴だ。また、契約の発行者は、契約の販売時に手数料を請求することで利益を上げることが可能で、手数料が将来の市場価格での販売による利益よりも大きいことを期待して販売する、双方にとって期待値、利益ともに大きく期待できるのが特徴だ。