イーサリアムアドレス保有者の6割近くが利益を得る
イーサリアム(Ethereum/ETH)の損失は軽度であり、市場の不確実性にもかかわらず、保有者の59% 以上が利益を得ている事が分かった。
週末は穏やかなボラティリティ(※価格変動差)を伴い、業界第2位の仮想通貨であるイーサリアム6月19日13時時点で、1ETH=244,266円(1,700ドル)、前日同時刻比で-0.12%、1週間で-1.14%の下落となった。イーサリアムは、短期的なパフォーマンスにもかかわらず、業界での長期的な成功にとって最も魅力的なデジタル通貨の1つであり続けている。時価総額が2,092億6,000万ドル(約29兆3,681億円)のイーサリアムは、相対的な収益性を維持。その価値は年初来(YTD)から43.96%上昇している。
より多くのイーサリアムアドレスが依然として利益を上げる
過去数週間に市場が経験した混乱にもかかわらず、より多くのイーサリアムアドレスが依然として利益を上げている。
ブロックチェーン分析を田下ケるIntoTheBlockの最新データによると、合計5,750万アドレスが利益を上げており、アクティブアドレス全体の合計59.66%を占めているという。同様に、損失したアドレスは合計3,684万件、イーサリアム保有ウォレット全体の38.22%になる。このデータは、取引所やエイダコイン(Cardano/ADA)やソラナ(Solana/SOL)など、他のトークンを脅かす規制上の混乱の中における仮想通貨の回復力を反映している。これらのデジタル資産が直面しているハードルはイーサリアムにとって後押しとなると考えられているものの、どの資産が有価証券であるかどうかを判断するSEC(米国証券取引委員会)をはじめとする規制当局の粛清があった場合、仮想通貨が安全なのか、多くの人が懐疑的だ。
イーサリアム価格の見通し
現時点での業界の課題にもかかわらず、イーサリアムは長期的にはビットコイン(Bitcoin/BTC)を上回ると予測されるトップトークンの1つだ。
イーサリアム財団は、ブロックチェーンを完全に機能するPoS(プルーフ・オブ・ステーク)に変える取り組みをさらに強化し続けており、今後数カ月の間にアップグレードも予定されている。その見通しと、固有の開発努力に乗り、イーサリアムの価格は長期的に上昇軌道を続けることが期待されている。