ビットコインに裏付けされたイーサリアム上のステーブルコインが誕生
仮想通貨市場には各プロジェクトに特化した仮想通貨が数多く存在していますが、2018年の仮想通貨の暴落からステーブルコインの誕生が注目されています。
仮想通貨に関するカストディサービスを提供するBitGo(ビットゴー)は30日、仮想通貨の時価総額1位に位置するビットコイン(BTC)に裏付けされた、イーサリアム(ETH)ブロックチェーン上のERC-20トークンに準したステーブルコイン「Wrapped BTC(WBTC)」の販売をスタートしたことが明らかとなった。
これまでステーブルコインは世界中で流通するドルやユーロなどのフィアット(法定通貨)に裏付けられたトークンが多く誕生している。またステーブルコインには法定通貨のステーブルコインを含めた3つのステーブルコインが存在しているのだ。
- 法定通貨担保型
- 仮想通貨担保型
- 無担保型
「Wrapped BTC(WBTC)」の特徴
ビットコインに裏付けされ、イーサリアムのERC-20トークンから誕生した「Wrapped BTC(WBTC)」は基本的には他のイーサリアムのERC-20トークンから誕生した仮想通貨と同じ特徴を持ち合わせている。
イーサリアムのERC-20で誕生したトークンの多くは分散型アプリケーション(dApps)で使用されることが多く、もちろんWBTCトークンもアプリケーションのトークンとして使用することも可能となる。
30日時点で明らかとなっているのは、WBTCトークンがイーサリアムネットワーク上に72.4214 WBTCが流通していること。さらにこれに裏付けされているビットコイン(BTC)が72.4214 BTC(約25万ドル)ビットコインブロックチェーン上に保管されているということである。
ステーブルコインとして裏付けされているビットコイン(BTC)が、BTCブロックチェーン上で誰でもいつでも閲覧することができるため、透明性という面では期待されている。しかしその反面、ビットコイン(BTC)をはじめとする仮想通貨市場のボラティリティの高さが今後の課題となりそうである。