サウジアラビアとUAEが提携し、新たなデジタル通貨を発表

サウジアラビアとUAEが提携し、新たなデジタル通貨を発表サウジアラビアとUAEが提携し、新たなデジタル通貨を発表

サウジアラビア通貨局(SAMA)とアラブ首長国連邦の中央銀行(UAECB)がブロックチェーンと分散型技術を使った新たなデジタル通貨”Aber”を発行することを発表した。このプロジェクトは、両国間におけるブロックチェーン金融決済の促進を目的としているという。

UAECBによれば、国際送金システムに関してこれまで両国とも積極的に開発を続けており一定の成果が出ているとしながら、さらなる改善が必要であると主張する。両機関は、今回のプロダクトが国内・国外両方においてユーザーに利便性を与えることを期待しているという。新しい技術の先駆者となるだけでなく、普及・開発を進めていくとした。

このプロジェクトでは、デジタル通貨”Aber”を使って送金コストを減らすことができるかの検証が行われる予定である。ブロックチェーン決済システムが国内支払いにおける選択肢となるかについても、検証されるという。

プロジェクトの見通し

最初の段階では、両国の指定された銀行でデジタル通貨の技術面を検証する。技術的に問題なければ、将来的な実用化に向けた法整備などが議論されることになる。

このプロジェクトは、2017年12月に両国の中央銀行が国際送金向けに新たな仮想通貨を活用する予定があると発表されてから1年以上かかって立ち上げられた。UAEの中央銀行総裁であるMubarak Rashid al-Mansouri氏は、「両国の金融当局がブロックチェーンを使って提携する初めてのプロジェクトだ」と述べている。

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北欧エストニアで機械工学を学ぶ大学院生です。仮想通貨への投資は2017年4月から始めて、マスターノード運用や仮想通貨マイニングなどを楽しんでいます。仮想通貨に関する記事をこれまで200記事以上執筆してきました。