コスモスハブ(Cosmos Hub)はATOMインフレ抑制案を拒否

コスモスハブはATOMインフレ抑制案を拒否

コスモス(Cosmos/ATOM)のネットワークを構築するブロックチェーンの1つであるコスモスハブ(Cosmos Hub)は、ATOMのInflationMinパラメータを大幅に削減しようとする提案を否決した事が分かった。

コスモスコミュニティメンバーは、コインの供給量の3分の2がネットワーク上で保証されるシナリオにおいて、ATOMトークンに対するインフレ圧力を軽減する提案を否決。Stakelab によって提案された提案868は、InflationMinパラメータを7%から0%に下げることにより、ネットワーク経済政策に大幅な変更を導入することを目的としていた。この提案に対する投票は2024年1月9日(金曜日)に開始され、1月23日(金曜日)に終了した。

投票の結果

Stakelabが強調しているように、今回提案には潜在的な利点があるにもかかわらず、検証者のほぼ半数が反対票を投じ、コスモス ハブがハブに接続された「Consumer chains(消費者チェーン)」へのサービス提供による代替収益源を模索する機会を否定した。

特に、バリデータの48.6%(77,287,838 ATOM)がこの提案に反対票を投じ、25.1%(39,903,750 ATOM)が支持。バリデータの25.9%(41,196,314 ATOM)が投票を棄権し、0.4%(580,026 ATOM)が提案に拒否権を発動した。この提案に反対したコスモスハブで絶大な投票権を持っていた著名なバリデータには、Everstake、Allnodes、Stake.fish、Cosmostation、Swish Saking、Keplr、Chorus One、Provalidator、Forbole などが含まれ、支持した検証者には、Stakecito、Polkachu、Informal、Pryzm、Game、IrisNet、P2P、Leap が含まれている。

提案868への投票は、最近Cosmos Hubコミュニティがトークン排出を軽減するために最大インフレ率の上限を以前の20%から10%に設定する提案848に投票した後に行われた。一方で、今回の投票結果によると、一部の寄稿者が可能な限り低いインフレ率を望んでいることを考慮すると、コスモスハブのインフレ率は今年も引き続き重要な議論の対象となる可能性が高い。