巨大クジラが、5年振りに68,000BTCを移動
仮想通貨市場に関するデータ分析や研究を行うCoinMetrics.ioは、ある巨大な仮想通貨ホルダーが68,000BTCを移動したと報告した。このホルダーは2015年の4月に約65,000BTCを移動していたが、5年間の間隔をあけて再び巨額のBTCの移動が観測された。
68,000BTCは日本円で約550億円になり、当時BTCを移動させた時期と比較すると30倍資産が増えていることになる。今回BTCは同じチェーン内で移動されただけで、取引所などを通して清算などが行われだわけではない。
A large #Bitcoin whale just graduated to a 5yr HODLer. Last week 68k BTC moved out of the 5yr active supply band, indicating that the last time they moved on-chain was in April 2015. pic.twitter.com/Jorx5TnlVn
— CoinMetrics.io (@coinmetrics) April 27, 2020
CoinMetrics.ioは激しい値動きをするBTC市場で、2度の半減期を越えようとするまでBTCをホールドし続けてきたことは非常に稀だと指摘し、失われたと言われている400万BTCの中から68,000BTCの除外を決定したという。bitinfochartsのデータを参照すると単一のBTCアドレスとしてビットコイン保有数が多く、かつ5年以上BTCを移動させていない巨大ホルダーは以外にも多く存在しており、最も保有数の高いホルダーは約8万BTCを2011年から動かしていない。今回移動が観測されたホルダーも上位に食い込んでおり、前提の順位を見ても仮想通貨取引所を除き6位に食い込んでいる。
これらのホルダーは長期的な価値の上昇を見据えて保有し続けているようにも見えるが、単に秘密鍵をなくしたり所有者自身が一生ウォレットにアクセスできない状態になっている可能性もある。実際ビットコインの発行上限2100万枚の数百万枚はすでに一生取り出すことができなくなっているという見解もある。