ビットコインが、100万円を突破|上昇要因とは?

ビットコインが、100万円を突破|上昇要因とは?

仮想通貨の代名詞であるビットコイン(BTC)は30日、重要な心理ポイントである100万円を突破した。ビットコインは100万円を突破したのは今年2月末以来となる2ヶ月ぶりの大台である。

ビットコインは新型コロナウイルスの影響によって価格は大暴落。もちろん新型コロナウイルスによる影響は、仮想通貨のみならず世界情勢にも大きな影響を与えている。日経平均は2万円を割り込み、 欧米・イタリアでは北部ロンバルディア州の封鎖、米国では仮想通貨イベントの延期などが相次いだ。さらには、日本のGDP予想が年率-7.1%に下方修正、ドル・円は103円台まで円高が進んでいる状況となった。

5月12,13日に半減期が訪れると予想されるビットコインの急激な上昇については、様々な上昇要因が考察されている。先日、米国連邦準備制度(FRB)が、新型コロナウイルスによる一連の米情勢について、「中期的な経済災害」と警告したことが安全資産と呼ばれるビットコインの価格に大きな影響を与えているという。米中央銀行はこれまでに、ワシントン.DCにさらなる刺激策の支援を求める一方で、基準貸出金利をほぼゼロに維持することを決定。またFRBがベンチマークの貸出金利をほぼゼロとし、必要に応じてさらなる刺激策を提供することを示唆したため、ビットコインは今週から上昇トレンドへと移行を始めた。

さらには、FRBのジェローム・パウエル議長は29日の記者会見にて、「米国経済は3つの要因、すなわち不確実なウイルス、社会的距離による生産能力の損失、危機の世界的規模でさらに縮小すると予想している」と語った。これについて連邦公開市場委員会(FOMC)は、FRBは米国経済を保護するために「力強く、積極的かつ積極的に」行動することを追加している。

「FRBは、あらゆる困難な時期に米国経済を支援するためにあらゆるツールを使用することを約束している」

また最近では、ある巨大な仮想通貨ホルダーが68,000BTC(約550億円)を移動したことをデータ分析や研究を行うCoinMetrics.ioが報告。2015年の4月に約65,000BTCを移動していたが、5年間の間隔をあけて再び巨額のBTCの移動が観測されている。ビットコインの急上昇は、新型コロナウイルスによる株式市場の暴落に反して、成長していることからデジタルな安全資産として知られるきっかけになったことは間違えないだろう。