世界最大のビットコイン強盗:中国人詐欺師から67億ドルを押収

世界最大のビットコイン強盗が発覚

数年にわたる計画にて、アジア全域で13万人近い投資家が、中国人詐欺師から詐欺に遭っていたことが分かった。

当局によると今回発覚した詐欺事件では、世界最大の仮想通貨押収事件となり、現在の価格で67億ドルを超える6万1,000ビットコインを(Bitcoin/BTC)押収した、その後、ヤディ・チャン(Yadi Zhang)としても知られるジミー・チェン(Zhimin Qian)容疑者は英国で有罪判決を受けたという。

ロンドン警視庁の公式発表によると、同容疑者は2025年9月29日(月曜日)、2014年から2017年にかけて中国で実行した詐欺行為で発生したビットコインを違法に取得・保有した罪を認めた。この計画は、ビジネス関係者、銀行員、司法関係者など12万8,000人以上の投資家を騙し、その多くが友人や家族に勧められて数十万元から数百万元もの資金を投資したという。

同容疑者は偽造書類を用いて中国から逃亡し、英国に移住して不動産を購入しており、その際、資金洗浄を試みたという。

国境を越えたデジタル資産追跡の課題

7年間に及ぶ捜査は複数の管轄区域にまでおよび、英国当局は中国の法執行機関とも協力しての追跡となった。

ロンドン警視庁の経済・サイバー犯罪対策本部長ウィル・ライン(Will Lyne)氏は、この事件を「英国史上最大級のマネーロンダリング(資金洗浄)捜査の一つであり、世界でも最高額の仮想通貨関連事件の一つ」であると述べている。

同容疑者は現在も拘留中で、判決を待っており、共犯者のジアン・ウェン(Jian Wen)容疑者は、昨年、盗まれた資金の一部を英国とドバイの不動産に移すのを手伝ったとして身柄を拘束されている。当局はウェン容疑者から3億ポンド(約594億円)を超えるビットコインを押収している。

今回の事件は、仮想通貨が大規模な詐欺やマネーロンダリングに悪用される可能性があることを改めて突き付けており、国境を越えたデジタル資産の追跡の課題も浮き彫りにしている。

 

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