OKEx取引量とテザー保有量が激減=取引所CEOは全面否定

OKEx取引量とテザー保有量が激減=取引所CEOは全面否定

仮想通貨取引所OKExが保有しているステーブルコインテザーの量と、取引量がここ最近激減している。分析サービスCryptoQuantのデータによると、OKExウォレットに保有されているテザー(USDT)の量は、11月25日から12月1日までの期間に、2億7,500万から669万に減少し、1週間足らずで97.6%減少していることを報告した。

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CryptoQuantより画像引用

さらに、CoinDeskがまとめたデータによると、OKExの1日の総取引量は、同じ期間に大幅に減少し、11月25日から約67.7%減少し、OKExで取引されるテザーの量も70%急落しているとのことだ。しかし、取引所OKExのJay Hao(ジェイ・ハオ)CEOは、「これらで分析・表示されているウォレット残高などのデータは、不正確なものです」とツイッターで全面否定している。

OKExは現在、プラットフォームでUSDT、USDC、dai、Paxos standard(PAX)、TUSD、USDK、GUSDの7つのステーブルコインをサポートしているが、データによるとOKExでのUSDCとPAXの残高もこの1週間で急激に減少しているという。というのもOKExは10月にビットコインが急落した際に、創業者が当局に拘束されたことで、全ての仮想通貨の出金を停止する措置を取っており、ユーザーの不信感が増していることが指摘されている。

中華系の大手取引所OKExは、中国に大規模なユーザーベースを持っており、世界最大のドル建てトークンであるテザーは総資産が193.5億ドルと、中国のトレーダーが使用する最も人気のあるステーブルコインとなっている。このステーブルコインは、米ドルなどとペッグされているため、よりリスクの高い暗号資産を購入するための中間ステップとして使われることが多い。

また、最近仮想通貨が軒並み値上がりしていることから、多くの投資家がビットコインなどの主要通貨へ資金を移動していることも指摘されているようだ。

実際、ビットコインが史上最高値に近づいており、他の仮想通貨の価格が軒並み上昇していることを考えると、取引量の崩壊は単なる関心の鈍化ではないだろう。しかし、OKExのスポークスマンは、CryptoQuantのデータは会社の内部記録と一致しなかったと述べているが、OKExはまだ独自の数値を提供していないと説明している。