ブロックチェーン・仮想通貨への投資が400%近く急増している事が判明

ブロックチェーンと仮想通貨関連企業への投資額が判明

スタートアップ、テクノロジー、ベンチャーキャピタルに関連する企業の独自データベースをもとにした有料情報サービスを提供するCB Insights(CBインサイツ)の新しいレポートによると、2021年にブロックチェーンおよび仮想通貨スタートアップ企業に投資された資金が150億ドル(約1兆7,100億円)にのぼった事が分かった。

CB Insights「global blockchain funding soars to reach $15b in fiest 9 months do 2021
(日本語訳:世界のブロックチェーン資金は急上昇し、2021年の最初の9か月で150億ドルに達する)」
より画像引用

800を超える投資が実行され、米国を拠点とするCoinBase Venturesが最もリードしていることが分かった。上位10の投資家のうち、香港を拠点とするKineticCapitalと日本を拠点とするSoftBankGroupの2社のみが米国外に拠点を置いている。

20億ドル(約2,280億円)がNFT(非代替性トークン)企業に投資され、2020年から6,427%増加し、約40億ドル(約4,560億円)が、ユーザーフレンドリー仮想通貨ストレージソリューションを提供する保管およびウォレット企業に投資されている。FTXなどの仮想通貨取引所も370万ドル(約4億2,000万円)の資金を受け取った事が判明。

このように、投資の増加はサイバーセキュリティ、プライバシー、機密データの管理、サプライチェーン管理の機会、および分散型ファイナンスによって作成された新しいビジネスモデルなど、分散型システムによって提供されるソリューションに対する大きな意欲を示していることが投資先企業の業務形態からもよくわかる。なお、米国は29.6億ドル(約3,375億円)で世界をリード。続いてアジアを拠点とする企業により、14億3,000万ドル(約1,630億円)、ヨーロッパ拠点企業から11億4000万ドル(約1,300億円)が続いている。

米国が後れをとるなかでEUは雇用回復に近づく

COVID-19危機の影響を受け、米国も欧州連合もパンデミック前の雇用レベルにはまだない。

しかし、OECD(経済協力開発機構)と米国局の労働統計データのBRINK分析によると、EUは米国よりも完全な回復に近づいているという統計結果がはじき出された。OECDのデータによると、欧州連合の雇用率はパンデミック中に1%未満しか低下せず、すでにパンデミック前のレベルにまで回復している。欧州委員会のウルズラ・フォン・デア・ライエン(Ursula von der Leyen)委員長によると、限定的な影響は主に「政府が国内の雇用維持制度を迅速に拡大したため」である。

一方、米国は雇用率の大幅な低下に苦しんでおり、2020年からの増加はEUよりも劇的である。