仮想通貨禁止時期は過ぎ去った過去!?
アメリカの大手資産運用会社であるグレイスケール・インベストメンツ(Grayscale Investments)社と、デジタルカレンシー(Digital Currency Group)グループのバリー・シルバート(Barry Silbert)CEOは、アメリカの規制当局がビットコインのような仮想通貨の禁止や規制をする時点は過ぎたと語っている。
シルバートCEOは7月16日、グレースケールの顧客である投資家らに対して、アメリカの規制が仮想通貨の改善または悪化しない可能性について「慎重に楽観的」であるとウェビナーで語っている。
同氏は今回初めて、「ビットコイン禁止と認識されるリスクを超えた」と語っており、政策立案者や規制当局からの十分なサポートがワシントンDCにあり、ビットコインには存在する権利があり、最終的にはシャットダウンすることはできないと述べている。
同氏は、規制当局との関係はブロックチェーンアソシエーション(※SECの前で多くのブロックチェーンおよび仮想通貨関連企業に賛成し、発言しているグループを指しています。)および非営利の仮想通貨擁護団体であるコインセンターによって行われた努力により、はるかに良好である。業界としてDCでの関係はこれまでにないほど良い状態にあり、これら2つのグループは同この資産クラスでのテクノロジーのメリットについて政策立案者を教育し、かつて存在していたであろう壊滅的な規制政策リスクは過ぎ去ったと語っている。
今年6月中旬にシルバートCEOは、長らく叫ばれていた「仮想通貨の冬の時代」について、終盤に向かっており春を迎えているようだ。今後は価格上昇が続くとの見方を示していることをいると、メディアのインタビューで語っている。
シルバートCEOの仮想通貨市場に関する予測は鋭く、ICOが盛んに行われている最中に、ほとんどのトークンの価格は長期的な見方をすると下落すると予想。その理由について、どのICOもほとんどが単なる資金調達手段であり、トークンの価値やトークンそのものは必要とされていない事を挙げている。
ただし、同じ業界人の中でも、同CEOの見方に対して懐疑的な見方を強めている者もおり、元JPモルガンアナリストは外部から資金が流れ込んでいるのではなく、不安定な内部的資本によって価格が上がっているにすぎず、冬の時代を抜け出したと見るには早いとの意見を公表している。