ビットコインマイニング難易度、2018年1月以来最高レベルに上昇
今月16日、ビットコインマイニングプールBTC.comの調査データで、ビットコインマイニングの難易度が14.95%上昇し、2018年1月の仮想通貨バブルと呼ばれた時期のレベルに達していたことが分かった。
BTC.com Difficultyから画像引用
ビットコインはブロックの新規生成される間隔は約10分ごととビットコインプロトコルで設計されている。新規ブロックをマイニングするのにかかる時間は、「マイニングの難易度」と呼ばれるパラメーターによって制御されており、それを調整するアルゴリズムをDAA(Difficulty Adjustment Algorithm=難易度調整アルゴリズム)と呼ぶ。
ビットコインDAAでは、2016ブロックごと(おおよそ2週間ごと)にマイニングの難易度パラメーターを調整している。そのため、今年の初めから、ビットコインのマイニングの難易度には12の難易度調整があった。
3度目の半減期を迎えたビットコインの状況とは
すでに周知のように、ビットコインは今年5月11日に3度目の半減期を迎え、マイニング報酬は12.5BTCから6.25BTCへと半減。ビットコインのマイニングの難易度についても3度の調整が行われた。
5月20日 | 難易度は15.14兆に減少 | 6.00%の変更 |
6月4日 | 難易度は13.73兆に減少 | 9.29%の変更 |
6月16日 | 難易度が15.78兆に増加 | 14.95%の変更 |
ビットコイン難易度最新調整は、今年最大のもので、直近2年半で最大の難易度の増加率だった。なお、2018年1月13日と1月25日には、それぞれ15.36%と16.84%の2つの難易度の増加があった。
ハッシュレートの上昇が意味するものとは?
現在、ビットコインのマイニングの難易度と平均ハッシュレートは、半分になる前のレベルに近く、日々のブロックマイニングの報酬合計額は、1日あたり1800 BTCではなく、1日あたり900 BTCだ。
仮想通貨マイニングプールLuxor Miningの運営元Luxor Technologiesの共同創設者兼財務責任者イーサン・ベラ(Ethan Vera)氏は、ハッシュレートの値がTH / sあたり0.075セントに減少するように設定されている場合、既存の旧機器の多くがオンに戻らない状態になる。市場に登場する新たなハッシュレートは、おそらく新世代の高効率マシンによって推進されると述べている。
また、Greenidge Generation最高マイニング責任者であるケビン・チャン(Kevin Zhang)氏も、古い世代のマイナーがオフラインになり、より新しい世代のマイナーがオンラインになるにつれ、ハッシュレートは近い将来上昇し続けると予想していると述べている。両者ともに、今後もハッシュレートが今後も上昇するとの見解を示している。
ハッシュレートの上昇は、マイニングスピードが上がり、マイナーが増えている事を意味している。マイナーが増加すると、ビットコインに価値があると市場ではみなされ、価格の上昇が予想されるだけに、両者は、イコール“ビットコインの価格が上がる”と予想している。