BSVを上場廃止したバイナンス、ビットコインSV最大のマイナーに
大手仮想通貨取引所バイナンスが、昨年4月に取引所からBitcoin SVの上場廃止を決定してから1年。同社が運営するマイニングプールBinance Poolは、BSVにとって最大のマイナーになっていたことが分かった。
引用先:Coin Dance「Latest Bitcoin SV Blocks by Mining Pool (today)
仮想通貨の調査・統計サービスを提供するCoin Danceによれば、Binance Poolは6月17日現在、最大のマイナーで、その割合はマイニングされたすべてのBSV(ビットコインSV)ブロックの25.69%にまで上っている。次いでマイニング獲得数の多いマイニングプールはHuobiで、全体の13.19%だ。
基準に満たずに上場廃止になったBSV
バイナンスは昨年4月、BSVの全取引ペアの上場を廃止させた。その理由として、プラットフォームにリストされているデジタル資産が「高水準の基準」を満たすことを定期的に調査したうえで保証しており、この自社基準を満たしていないとして上場を廃止。
バイナンスCEOのCZジャオ・チャンポン(Changpeng Zhao:趙長鵬)氏は、BSVに開発当初から関わっていたクレイグ・ライト(Craig Wright)氏に対して嫌悪感を抱いているようだ。
「ライト氏は多くの仮想通貨ユーザーがすでに知っているように、今から4年前の2016年頃より、自分がビットコインの生みの親“サトシ・ナカモト”であると名乗り出ている人物で、その真偽は別として、さまざまな意味で現在も注目されている人物だ。」
そのライト氏が、ライトニングネットワークの普及を目指すため、「ライトニング聖火リレー」として実験が行われていたLightning Torchの主導者であり、Twitterユーザーのdoxxing Hodlnautに対して5000ドルの報奨金を発行したことに対してCZ氏は怒りを表明している。その結果、CZ氏は「クレイグ・ライトはサトシではありません。BSVの上場は廃止します!」とツイートし、実際に数日後、BinanceはBSVでの取引を提供しない(上場廃止)ことを2019年4月15日に発表した。
An attack against one is an attack against all. #WeAreAllHodlonaut
Artwork: @CryptoScamHub pic.twitter.com/EjIlwKnAmD
— ₿itcoin Magazine (@BitcoinMagazine) April 11, 2019
Binance がSBV最大マイナーになった理由について
Delister Binance needing Bitcoin SV pic.twitter.com/MvxUQmMOev
— Bitcoin SV is the reality😎🌷 (@Antmantime) June 10, 2020
仮想通貨に関連するツイートを発信するTwitterユーザーは、バイナンスがBSVをマイニングすることは、トークンを取引所に再上場させるための前触れではないかとツイートしている。
Binance is now 13% of the total $BSV hashrate
cc @cz_binance @binance pic.twitter.com/GJ7vKqvyp2
— BitCoin (@BitcoinSV) June 12, 2020
別のTwitterユーザー$Zhell氏は、CZ氏に直接尋ね、他の人々が自分のマイニングプールからBSVのマイニングをしているためであると主張。この主張がバイナンスがBSVマイニングによって2.5%のプール料金から利益を得ていると指摘。なお、17日17時時点のBSV価格は1BSV=18899.32円で時価総額ランキング6位(前日同時刻比0.59%)で取引されている。(CoinMarketCapより)