米大手資産管理企業が、約120億円相当のビットコインを購入

米大手資産管理企業が、約120億円相当のビットコインを購入

米NY州を拠点とする大手投資運用会社Stone Ridge Asset Managementは、約1億1,500万ドル(約120億円)相当のビットコイン(bitcoin/BTC)に投資したことが、フォーブスの報道で分かった。投資対象となった約1億1,500万ドル相当のビットコインは、約1,000BTCに相当し、同社の子会社であるNew York Digital Investment Group(NYDIG)が準備資産として管理している。

NYDIGは2018年、ニューヨーク州金融サービス局(NYDFS)からBitLicense(ビットライセンス)を取得し、2019年には信託企業の認可を取得している。また、NYDIGは約150億ドルの資産を管理し、最大2,500万ドルの資金調達を行う巨大ファンドである。NYDIGのCEOであるRobertGuttman氏は、次のように述べている。

今年の3月以降、仮想通貨市場への参加を希望する機関投資家の数は劇的に増加しています。というのも株価の不安定さや昨今の世界情勢により、多くの人々がポートフォリオの構成を再考するようになりました。

さらにGuttman氏は、資産が約1億9000万ドルのNYDIG Bitcoin Fund LPや、1億4000万ドルのNYDIG Institutional Bitcoin Fund LPなど、他ファンドも管理していることや、BTC、ETH、XRP、LTC、およびBCHを含む小規模なクリプト・バスケットファンドを所有していることも明らかになっており、クライアントの数は過去10か月で4倍になっているとのことだ。

実際に、これまで仮想通貨に関心を示さなかった多くの機関投資家達が興味を示しており、仮想通貨保険会社のEvertasの調査によると、約90%の機関投資家が今後5年間で、仮想通貨への投資を劇的に増やすことを計画していると回答したとのこと。

最近では、ナスダック上場企業MicroStrategyをはじめ、数多くの企業が仮想通貨への投資を増加させており、その資産の量は毎年のように増加している。5日前には、ツイッターCEOのJack Dorsey(ジャック・ドージー)氏が設立したSquare社、5,000万ドル相当のビットコイン(約4,709BTC)を購入しており、このことからビットコインへの関心は明らかに高まっていると考えられる。

また先月、リップル会長であるChris Larsen氏は、XRPウォレットの1つをNYDIGの管理下に移したことを明らかにしており、ファンドの資金は増え続けている。

現在、NYDIGの収益の大部分は、銀行、個人、および機関投資家からのものであり、これらの製品はマネーロンダリング防止および顧客保護のために単一のプラットフォーム上に構築されている。今年に入ってから多くのファンドがビットコインなどの仮想通貨を取り扱うためにSECへの申請を行なっており、ビットコインファンドの数は今後も増え続けていくと考えられる。